gp500physics’ blog

元・GP500 Physics 開発ブログです。

Ryzen 5 3600 をオーバークロックして vs Ryzen 7 1700 !

昨日から使い始めたRyzen 5 3600ですが、今日はこれをオーバークロックしてみることに。そもそものスペックはこちら。

・定格 3.6GHz / ターボ 4.2GHz / 電圧 1.1V(BIOSの初期設定)

とりあえずターボと同じ4.2GHzにOCしてみるも、Windowsが起動しCINEBENCHは完走するものの、TMPGEncのH.265のエンコードがエラーでどうしても完走しない。定格の電圧の動きを参考に少しずつ盛って1.45Vまで与えてみたものの、全然ダメ。1.5Vまではいける話もあるけど、さすがに買ったばかりで壊すのもなあ…というわけで、全コア4.2GHzはあきらめることに。

定格で動かして観察してみると全コア4.1GHzはターボでできているので、4.15GHzを狙ってみることに。電圧はTB時に印加されている1.35V。あっさり起動し、H.265のエンコードも無事パス。どうやら4.15GHzと4.2GHzの間に大きめの壁があるみたい。運用のことも考えて、当面は全コア4.15GHzで使うことにしました。

この状態でとったTMPGEnc Video Mastering Works 7のベンチがこちら。

全部定格より良いスコアになったかなと思いましたが、フィルターありのH.264エンコードは定格に及ばず。H.264エンコードの負荷はもはやRyzenにとっては軽いのか、定格のターボ4.2GHz、わずか50MHzの差がタイムに現れているようです。まあそうとはいっても、普段はここまで重いフィルターをかけることもないので、いいかな。

他のベンチは全コア4.2GHz@1.4Vでスコアがとれたので、そちらを載せておきます。FFベンチが遅いのは落ちかけてたからでしょうか…。

1.5Vかけたらどこまで伸びるのか気になりますが、まだZen2の特性もよく分からないのでこれでやめておきます。時間ができたらまたトライしたいです。次の2連休はいつだ…。

最後に消費電力などについて。今回のオーバークロック状態ではアイドル時70W台と、Ryzen 7 1700の時と同じくらいです。定格では60W台でした。H.264エンコードで負荷をかけた状態では、Ryzen 7 1700が200W台、Ryzen 5 3600が170W台と、Zen2の消費電力の少なさがうかがえます。発熱については、クーラーがCryorig H5 Universalなのでちょっと分かりません。負荷をかけても、70℃台で安定しています。