gp500physics’ blog

元・GP500 Physics 開発ブログです。

Ryzen 9 3900X を買ってしまった話。

メイン機のSSDを交換しているときに、換装元のM8Seが認識しなくなってしまった(原因は熱?)ので、修理に出しに行ったときの話。修理の手続きを進めていると…レジ裏の商品棚に「9」って書いてあるRyzenの箱が。手続きが終わるやいなや、「Ryzen 9入荷したの?!」と店員さんに確認し、「1つください!」と言ってしまっていたのでした。

はい、Ryzen 9 3900X をお買い上げです。ポイントが結構たまっていたりした…いや、この日のためにコツコツとポイントをためていたので、ギリギリ4万円台の出費で買うことができました。発売日にネットの争奪戦でゲットすることができず、1週間後に Ryzen 5 3600 を買って楽しんでいましたが…やっぱり欲しかった、3900X。ついに手にすることができました。

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前の記事からBIOSをアップデートしたり、SSDが交換されたり、OSが再インストールされたりしているので、Ryzen 5 3600 の状態でベンチマークを取り直してから Ryzen 9 3900X に換装しました。いやあ、いいですね。現在コンシューマ世界最強のCPU。来月にはそうではなくなりますが…。

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Ryzen 9 3900X にCrucialのネイティブDDR4-3200のメモリが4本で64GB。そしてGen4のSSD。何年使える環境なんだ…。自作PCを始めて20年、こんなに最新パーツが勢揃いなハイエンドのPCは初めてです。まだGPUGeForce GTX 1070 なので、最強ではないですが、十分に最強級。最初の自作機がDuronだったことを考えると、ついにここまでやってきたかと…(大げさ、でもそれくらい満足してます)

さて、今回はCPUを交換しただけなので、Windows10は何事もなく起動。ちゃんと12コア24スレッドを認識しています。さっそくベンチマークをとって、Ryzen 9 3900X と Ryzen 5 3600 (4.15GHz OC) の比較をしてみましょう。Cinebenchなどのスコアもグラフにしてしまいました。グラフの軸は1/2倍のところから下をカットしています。つまり軸が見えなくなるほど性能2倍に近づきます。

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思いっきり大差がついているものと、けっこういい勝負をしているものに分かれました。Final Fantasy XVベンチマークは、なんとRyzen 5 3600 の勝ち。ゲームならRyzen 5 3600 とよくネットに書かれていますが、本当でした。ちょっとOCすれば十分なパフォーマンスを発揮できています。

CinebenchはR15もR20も、周波数・コア数の性能がそのまま表れている感じです。マルチスレッドが性能はほぼ2倍。これはなかなかすごい。定格同士の比較なら2倍以上の差があるのかもしれません。R15でGPUを使うOpenGLは大差なしでした。やはり、GPU先行の負荷では差が出にくいようです。

TMPGEncのフィルターありのH.264エンコードでは、強めなシングルスレッドの負荷と、軽めなマルチスレッドの負荷が同時にかかります。この状態での差、5秒。Ryzen 9 3900X の負荷のかかり方はこんな感じです。

CPUの周波数は自動オーバークロックが効いていて、半分のコアが4.15~4.2GHz、残りの半分が3.95~4GHzをうろうろ。たぶん、シングルスレッドの処理に足を引っ張られて、Ryzen 5 3600 に肉薄されている感じでしょうか。少し凝った編集をするなど、状況によっては大差なしという場合もあり得そうです。

フィルターなしの素のエンコードはもちろん速かったですが、Cinebenchと同じ傾向を示したH.264エンコードに対して、そこまで伸びなかったH.265のエンコードが気になるところ。発熱を疑っていますが…なにしろRyzen 5 3600 では70℃台後半までしかいかなかったCPU温度が、Ryzen 9 3900X は瞬間的に100℃を突破します。

ワットチェッカーを確認すると、Ryzen 5 3600がH.264エンコードで160W程度だったのが、Ryzen 9 3900Xは280W程度。すごい消費電力! BulldozerなFX-8300とかFX-9590を使っていた頃を思い出します。それでも280Wはいってなかったと思う…。

とりあえず当面はパフォーマンスを狙うのではなく、消費電力を下げる方向で調整を進めたいと思います。勢いで買っちゃったけど、手懐けられるだろうか…。冷却面やメンテナンス面ではAntec SOLOの限界も感じているので、ケースの交換もしたいのだけど、なかなかいいケースに巡り会わない…。さて、どうしていこうかな。

 

メイン機の状況 備忘録

OS:Windows 10 Pro 64bit
Motherboard:ASRock B450M STEEL LEGEND (AMD B450 Chipset)
CPU:AMD Ryzen 9 3900X
CPU Cooler:CRIORYG H5 Universal
RAM:Crucial CT2K16G4DFD832A (DDR4-3200 native CL22 16GBx4)
VGA:Gigabyte GV-N1070IXOC-8GD (GeForce GTX 1070)
USB Sound:Steinberg Yamaha UR22 w/ iFi-Audio iPurifier3 B Type
Speaker:Yamaha NX-50
SSD1:Corsair Force MP600 (1TB M.2 NVMe Gen4)
SSD2:Samsung SSD 860 QVO (1TB SATA)
HDD1:Toshiba MD04ACA400 (4TB, 7200rpm)
BD:Pioneer BDR-208D (BD-RE, DVD-RW, CD-RW)
LCD:Iiyama ProLite B2888UHSU (28" 4K)
Sub LCD:Mitsubishi Diamondcrysta RDT233WLX (23" 1920x1080)
PSU:SilverStone ST75F-FSS (750W 80PLUS SILVER)
Case:Antec SOLO Black