gp500physics’ blog

元・GP500 Physics 開発ブログです。

OneMix3 Pro がやってきたので Let's note とパフォーマンスを比較してみました。

予約してから2ヶ月。忘れた頃に届きました、OneMix3 Pro。仕事で使っている Let's note からの置き換えを考えて購入したのですが、果たして代わりになるのか…。使い心地とベンチマークで比較してみます。

現在使用している Let's note は CF-SZ5。Core-i5 6200U搭載のノートPCで、2016年の12月に購入してから、約3年使いました。購入直後にHDDをSSDに換装。性能的にはまだまだ不満はありません。

では、なぜ置き換えたいのかというと、サイズが大きいから。12.1インチ、A4サイズなので割とコンパクトなのですが、いつも持ち歩くPCとしては荷物がかさばる。そこで、最近活況なUMPCに目をつけたのでした。

数あるUMPCの中からOneMix3 Proを選んだのは、単純に最も性能が高そうだったから。CF-SZ5よりも遅いPCはいらないな、と考えていたからです。iPad miniなども検討したのですが、出先で作業する内容を考えるとやっぱり Windowsノートが必要という結論です。

それではまず、外観から。おしゃれな箱に入ってきました。開封後すぐ行ったのは、反射防止フィルムの貼り付け。ミヤビックス製のものを使いました。グレアパネル大嫌い人間なので、開封直後に貼り付けました。慌てすぎた結果、もともと保護フィルムが貼られていることに気づかず、重ね張り状態になってしまいました。

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Just MyShopで購入したので、底面に一太郎の刻印入りです。

次に、Let's noteと並べて外観の比較をしてみます。フットプリントはほぼ半分の大きさ。キーピッチは十分なゆとりがありそうです。入出力端子はさすがに少なく、USB、充電を兼ねたUSB-C、microSD、microHDMI、ヘッドホン端子しかありません。

対するLet's noteはUSB×3、SDカード、HDMIVGA、LAN、ヘッドホン端子、そしてDVDマルチドライブまで搭載しています。デスクトップPCの装備をほぼ備える、まさに最強の空母のようなノートPCです。

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さて、外観のチェックが終わったところで、操作の感触ですが、キーボードは安っぽいですが、出先での入力には困らない程度。キー配列は普通じゃないところもありますが、あまり気にならないです。それよりもルーズな押し方をすると反応しないので、しっかりとキーを押す必要があります。

続いて、光学式ポインティングデバイスタッチパッドのように使えますが、ついついスペースキーを触ってしまいます。スペースキーにタッチパッドを内蔵すれば良いんじゃないかと思ってしまうくらい。左右のボタンはふにゃふにゃで、これもルーズな押し方をすると反応しない。これは少しストレス。タクトスイッチが良かったです。

スクロール操作は基本的には画面のタッチパネルで行わなければいけません。保護フィルム重ね張り状態になってしまったせいか、若干反応が悪い場所が…。まあこれは自分のせいなので仕方がない。でもスクロールの度にタッチパネルに手を伸ばすのはなんとなく面倒くさいですね。

そして、OneMix3 Proの大きな特徴が360°折り返して使えるタブレットスタイル。基本的には付属のペンとの併用が良いのでしょうか。ペン先が1cm位浮いていてもカーソルが動くのが面白いです。でも、本体がずっしりと重いので、iPadのように片手持ちはつらいかも。

ディスプレイは、IPSですがフリッカーフリーではないのが残念。室内なら15%以下に下げるとフリッカーが目立たなくなるので、若干暗めの設定で運用する方が良さそうです。今の時代、フリッカーフリーには対応しておいて欲しかった。でもまあ、OneMix3 Proで長時間操作することはないと思うので、大丈夫かな。発色は普通に良いです。

さて、基本的なところのチェックが終わったので、ベンチマークをしてみます。まずは、スペックの簡単な比較です。OneMix3 ProはCPUクロックでは劣りますが、コア数は倍。メモリは16GBと圧倒、SSDもNVMeを搭載しています。

  OneMix3 Pro Let's note CF-SZ5
CPU Core-i5 10210Y Core-i5 6200U
CPUクロック 1.3GHz (max 4GHz) 2.4GHz (max 2.8GHz)
コア/スレッド 4/8 2/4
TDP 7W 15W
メモリ DDR4 16GB DDR3 4GB
SSD 512GB (Foresee製NVMe) 960GB (SandiskSATA)
モニタ 8.4" IPS 2560×1600 12.1" TFT 1920×1200
OS Windows 10 Home Windows 10 Home
購入時価 13万円 17万円

今回は、Cinebench R15 と PCMark 8 を使いました。出先で使うことを想定して給電は行わず、バッテリ駆動で測定します。その結果がこちら。

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 結果は、Let's note が優勢という結果に。実際に操作している感触も、Let's note が速いです。ただ、OneMix3 Pro がもたもたしているのかというと、そんなわけでもありません。表現すると瞬発力がない、そんな感じでしょうか。

これはたぶん、シングルスレッドの処理能力の差からきているのだと思います。Cinebench R15のマルチでは差をつけていますし、Libre Office Calc のテストでは1秒近くの差をつけています。ただ、シングルスレッドの差が大きい

TDPの差が約2倍あるので、OneMix3 Proの性能はかなり頑張っているといえると思います。あとは、実際に使ってみたときの使い心地を確かめてみたいと思います。