Ryzen 5 PRO 4650G の性能がとてもよかったので、買う予定ではなかった Ryzen 7 PRO 4750G を買ってしまいました。Tポイントがかなりたまっていたので、Yahoo!ショッピングで 実質15000円ほどで買えてしまいました。
さて、届いた CPU を取り出してみると… Ryzen 5 PRO 4650G にはついていた代理店のシールがありません。偽物をつかまされたんじゃ…と焦りつつも、ASRock X570M Pro4 に搭載してみます。初回起動で CMOSクリアしても起動しない…!
その日は諦め、電源からコンセントを抜いて一晩放置。翌日 CMOSクリアをしてみると、無事起動。この X570M Pro4、中古で買ったのですが、挙動がたまに怪しい気がします。安定させることができれば問題ないのですが…。
話はそれますが、このマザーボード、LAN をよく見失います。電源からコンセントを抜いた後に頻発するのですが、コンセントをつないだ 1秒後くらいに電源を投入して起動しないと、LAN を認識しなくなってしまいます。ちょっと困ったヤツです。
話を戻して、自作 AM4マウンタな Cooler Master Seidon 120XL 改 を装着。ベンチマークを実行して性能を測定したいと思います。Ryzen 5 PRO 4650G との性能差が気になります。BIOS はすべて標準設定で計測しました。
Ryzen 7 PRO 4750G | Ryzen 5 PRO 4650G | |
---|---|---|
コア世代 | Zen2 (7nm) | Zen2 (7nm) |
コア/スレッド | 8/16 | 6/12 |
CPUクロック | 3.6GHz 最大4.4GHz |
3.7GHz 最大4.2GHz |
L3キャッシュ | 8MB | 8MB |
GPU | Radeon (Vega 8 相当) | Radeon (Vega 7 相当) |
GPUクロック | 2100MHz | 1900MHz |
OS:Windows 10 Pro 64bit
Motherboard:ASRock X570M Pro4 (AMD X570 Chipset)
CPU Cooler:Cooler Master Seidon 120XL 改
RAM:G.Skill SniperX F4-3600C19D-16GSXWB (DDR4-3600 CL20 8GBx2)
SSD:Intel SSD 660p SSDPEKNW512G8XT (512GB M.2 NVMe Gen3)
PSU:玄人志向 KRPW-P630W/85+ (630W 80PLUS Bronze)
Case:長尾製作所 SMZ-2WBT-ATX
結果はご覧の通りなのですが、ちょっと拍子抜けの結果になりました。Ryzen 7 PRO 4750G と Ryzen 5 PRO 4650G、そんなに性能差がない! 差がはっきりと現れたのは、コア数がスコアを左右する Cinebench のマルチだけ。
というのも、コア数は確かに Ryzen 7 PRO 4750G の方が多いのですが、ベースクロックは Ryzen 5 PRO 4650G の方が高いんです。あと、Precision Boost Overdrive の伸びも、Ryzen 7 PRO 4750G が 4.45GHz に対して Ryzen 5 PRO 4650G は 4.3GHz に迫ります。この関係が性能差を縮めている可能性は十分にありそうです。
ゲームなどのグラフィクスでの用途を重視する場合は、Ryzen 5 PRO 4650G でも、そこそこどころではない性能が発揮できています。冷却を強化してGPUコアを OC できれば、Ryzen 7 PRO 4750Gにかなり近いところまでいきそうです。
また、スリムケースなどを使う場合で、大型の CPUクーラーが使えない、冷却がギリギリな環境では Ryzen 5 PRO 4650G の方が性能を発揮しそうな気がします。冷却が足りなくなるとブーストがかからないので、ベースクロックが高い Ryzen 5 PRO 4650G が逆転する場面がありそうです。
というわけで、コストパフォーマンスは Ryzen 5 PRO 4650G に軍配が上がりそうです。少しでも上の性能がほしい場合は、Ryzen 7 PRO 4750G を選ぶ、という選び方になりそうです。
Ryzen 5 PRO 4650G の性能はやはり、とてもよかった。性能はパッとしませんでしたが、Ryzen 7 PRO 4750G はメイン機に搭載する予定で買ったので、少しずつ準備を進めていこうと思います。その前にベンチ台で遊ぶのも一興かもしれません。