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元・GP500 Physics 開発ブログです。

Ryzen 7 PRO 4750G と DDR4-4400 メモリを B550M-ITX/ac に搭載してみた

メイン機で使うために買った Ryzen 7 PRO 4750G ですが、これで使えるマザーボードがやってきました。ASRock B550M-ITX/ac です。

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B550M-ITX/ac は Mini-ITX 規格のマザーボードです。選んだ理由は単純に、B550 の ITX の中で一番安かった! これだけです。いい機会だったので、これを買うときに、Ryzen 5 3600 や Ryzen 5 3400G などを買い取りに出しました。最近はコロナでなかなか買い取りに出せないですからね。

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早速、Ryzen 7 PRO 4750G を取り付けていきます…の前に、Athlon 3000G を取り付けてみたところ、BIOS ver.1.00 であっさり起動しました。オーバークロックも難なく 4GHz まで伸びていました。

さて、本題に戻って、Ryzen 7 PRO 4750G と DDR4-4400 な Patriot Viper Steel を取り付けます。CPUクーラーは BIG Shuriken 3 です。これのファンだけ交換して、14cm角の CRYORIG XT140 を使いました。1.45V 印可されるメモリも、ヒートシンクから思い切りはみ出したファンで冷やせます

さて、マシンが組み上がったところで、起動を確認します。定格では問題なし。ここからメモリクロックをあげていきますが…。DDR4-4133 あたりから挙動が怪しくなり、DDR4-4000 くらいまでしか安定起動できません

ここでいろいろ調べていると、BIOS ver.1.10 がリリースされているのを発見。早速アップデートしてみると、なんと DDR4-4400 まですんなり通ってしまいました。もちろん、Infinity Fabric は 1:1 の 2200MHz です。BIOS アップデート、恐るべし。

DDR4-3600 CL14 も難なく通ったので、ベンチマークで比較してみることにします。参考に、X570 マザーボードで測定したスコアも載せておきます。


OS:Windows 10 Pro 64bit
Motherboard:ASRock B550M-ITX/ac (AMD B550 Chipset)
CPU:AMD Ryzen 7 PRO 4750G
CPU Cooler:Scythe BIG Shuriken 3 w/ Cryorig XT140
RAM:Patriot Viper Steel PVS416G440C9K (DDR4-4400 CL19 8GBx2)
VGA:Onboard
USB Sound:Steinberg Yamaha UR22 w/ iFi-Audio iPurifier3 B Type
Speaker:Tascam VL-S3BT 
SSD1:Plextor PX-512M8SeG (512GB M.2 NVMe Gen3)
SSD2:Samsung SSD 860 QVO (1TB SATA)
HDD1:Seagate ST4000DM000 (4TB, 5980rpm)
BD:Panasonic UJ-240 (BD-RE, DVD-RW, CD-RW
LCD1:EIZO FlexScan EV2785 (27" 4K 60Hz) 
LCD2:LG UltraGear 27GL83A-B (27" WQHD 144Hz)
PSU:SilverStone SST-SF45SF V3 (450W 80PLUS Bronze)
Case:SilverStone SST-ML08B-H

比較対象(X570)
OS:Windows 10 Pro 64bit
Motherboard:ASRock X570M Pro4 (AMD X570 Chipset)
CPU:AMD Ryzen 7 PRO 4750G 
CPU Cooler:Cooler Master Seidon 120XL 改
RAM:Patriot Viper Steel PVS416G440C9K (DDR4-4400 CL19 8GBx2)
SSD:Intel SSD 660p SSDPEKNW512G8XT (512GB M.2 NVMe Gen3)
PSU:玄人志向 KRPW-P630W/85+ (630W 80PLUS Bronze)
Case:長尾製作所 SMZ-2WBT-ATX

DDR4-3600 CL20
CAS Latency:20-19-19-39 1.45V

DDR4-3600 CL14
CAS Latency:14-14-14-28 1.45V

DDR4-4400 CL20
CAS Latency:20-19-19-39 1.45V

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 X570 でのスコアは CPU を簡易水冷で冷却していたものなのですが、それほど大差がありませんでした。超スリムケースに BIG Shuriken 3 で、十分冷却は足りているといえそうです。

FFXVベンチマークでは DDR4-3600 CL14 が優位、FFXIVベンチマークでは DDR4-4400 CL20 が優位と、一勝一敗です。X570 と B550 では B550 が少し優位なようで、マザーボードの設計に差がありそうです。

Cinebenchは、マルチは DDR4-3600 CL14 が優位、シングルと OpenGL は DDR4-4400 CL20 が優位と、こちらも若干差が現れました。X570 と B550 では冷却能力の違いからか、X570 の優位が目立ちます。

消費電力は、FFXIVベンチマークで確認したところ、メモリクロックが上昇するほど、消費電力も増えている傾向になりましたRyzen は Infinity Fabric が上昇するほど消費電力が増えるので、妥当な結果だと思います。

CPUの温度については、ほとんど差がつきませんでした。BIG Shuriken 3 の冷却能力が十分追いついていると言えそうです。


と、こんな感じでベンチマークを取ってみましたが、Infinity Fabric との倍率が 1:1 のまま、メモリクロックが十分伸びるなど、Ryzen 7 PRO 4750G と組み合わせる場合は B550 の方が相性が良さそうです。

普段使いの PC としては、アイドル時の消費電力は 38W と優秀です。Ryzen 5 3600 と GTX 1050 Ti な環境から置き換えたのはここが狙いだったりします。性能をアップさせながら、アイドル時の消費電力を 20W 以上下げることができました。

メイン機なので無茶な遊びはできませんが、もう少し遊べそうな感じです。少しずついじっていきたいと思います。