gp500physics’ blog

元・GP500 Physics 開発ブログです。

B450M Steel Legend で Ryzen 9 5950X が動いた! けど手放しでは喜べない?

B450 用の Ryzen 5000 シリーズ対応 BIOS が登場したので、手持ちの ASRock B450M Steel Legend で試してみました。Ryzen 9 3900X が載った状態で BIOS を P3.60P に更新し、サクッと CPU を Ryzen 9 5950X に交換。

簡易水冷は Corsair の H100i RGB Platinum なのですが、ラジエーターのケースへの設置は若干大変だったものの、水冷ヘッドは手回しネジだけで固定できるので、本当にサクッと CPU を交換できてしまいます。こちらについては以下の記事の画像をご参照ください。

CPU の交換が終わったところで、いよいよ電源を投入します。燃えだしたりしないか若干心配しながらでしたが、あっさり起動。BIOS でちゃんと認識していました。そのまま Windows も起動し、クロックが 5GHz まで上昇しているのも確認できました。

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さて、動作が確認できたところでパフォーマンスを確認していきます。とりあえず動いているだけで、実際はパフォーマンスが出ていない、ということもありますからね。

今回は、この後にマザーボードASRock X570M Pro4 に変更したので、そのスコアと比較をしてみました。簡易水冷と X570 の組み合わせでのパフォーマンスも楽しみです。


OS:Windows 10 Pro 64bit
CPU:AMD Ryzen 9 5950X
CPU Cooler:Corsair H100i RGB Platinum
RAM:Crucial CT2K16G4DFD832A (DDR4-3200 native CL22 16GBx4)
GPU:MSI GeForce RTX 2060 AERO ITX 6G OC (GeForce RTX 2060)
PSU:SilverStone ST75F-FSS (750W 80PLUS SILVER)
Case:Cooler Master Silencio S400 TG

X570 環境
Motherboard:ASRock X570M Pro4 (AMD X570 Chipset) 
SSD1:Samsung SSD 980 PRO (1TB M.2 NVMe Gen4) 

B450 環境
Motherboard:ASRock B450M Steel Legend (AMD B450 Chipset) 
SSD1:Corsair Force MP600 (1TB M.2 NVMe Gen4) 

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Cinebench は概ね誤差の範囲内で収まりましたが、TMPGEnc Mastering Works 7 で負荷を長時間かけると、差が浮き彫りになりました。

だいたい 4~5分ほど負荷をかけ続けたところから差が出ているようです。そして、温度は B450 の方が低い。この原因は、タスクマネージャーを見るとよく分かります。

X570
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B450
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ほぼ一定に負荷がかかっている X570 に対して、B450 は小刻みに負荷が震えています。様子を見ていると、CPU の温度が上がらないように制御をしているようで、温度が上がりそうになったら冷えるのを待って、温度がしっかり下がったらぶん回して、という動きを繰り返していました。温度が低かった理由はどうやらこれです。

B450 チップセットで動く Ryzen 9 5950X は、瞬間的な負荷には耐えられそうですが、エンコードなどの長時間の連続した負荷にはかなり厳しそうです。BIOS が熟成してくる可能性はあるものの、Ryzen 9 5950X は X570 チップセットで動かす方が良さそうです。

X570 チップセットでの空冷と水冷の差ですが、DDR4-3600 CL14 な空冷と DDR4-3200  CL22 な水冷では、後者が圧勝でした。スコアは以下の記事との比較になりますが、Ryzen 9 5950X の性能を引き出す手っ取り早い方法は、やっぱり CPU をしっかり冷やすことにつきる。メモリのチューニングはその後ですね。

というわけで、ゲームと動画編集を兼ねるサブ機は X570M Pro4 と Ryzen 9 5950X で運用することにしました。


おまけ。

この作業の合間に SSD を交換したのですが、新たにやってきたのは Gen4 SSD では最強クラスの Samsung SSD 980 PRO。リード 7GB/s、ライト 5GB/s を謳うモンスタースペックな SSD です。CrystalDiskMark 6 でベンチマークをとってみた結果がこちら!

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もはや意味不明な速さ。前に使っていた Corsair Force MP600 も速かったのですが、そこから 1.4倍も速くなると、OS を起動するだけで速さの違いを感じ取ることができるレベルです。

Ryzen 9 5950X に Samsung SSD 980 PRO。今年も PC のスペックを最強にできました。これから使っていくのが楽しみです。