gp500physics’ blog

元・GP500 Physics 開発ブログです。

GeForce RTX 5070 Ti のプチフリーズ、ついに解決? 原因はまさかのマザーボードだった話。

実話を元に、ChatGPTにまとめてもらいました。今回、トラブル解決のためにChatGPTと対話をしながら原因を切り分けていったのですが、ついに原因を特定し、トラブルを解消することができました。生成AI、本当にすごいですね。


GeForce RTX 5070 Ti を購入してから、約1年半が経ちました。購入直後から数秒に1回画面がカクつく症状に悩まされ、以前の記事では電源を交換したり、BIOS やチップセットドライバを更新したり、PCI Express の設定を変更したりと、かなり手こずった話を書きました。最終的にはPBOの設定などを見直すことで症状が治まったように見え、これで一安心と思っていたのですが、残念ながらその後も完全には解決していませんでした。

症状は動画を再生していると画面が一瞬止まり、マウスカーソルも同時に停止、ひどくなると音声まで途切れるというものです。負荷をかければ必ず発生するわけではなく、むしろ動画を見ているだけのときやアイドル付近でも発生します。一度正常に起動するとそのまま長時間普通に使えることもあり、再起動するとまた症状が出たり、電源を完全に切ってから起動すると調子が良かったりと、なかなか再現性のつかみにくい不具合でした。

HWiNFO などのモニタリングソフトを起動すると症状が出やすく、PCI Express の Recovery Count が数千まで増えることもあったため、最初は PCI Express 周りの通信不良を疑いました。Windows の「リンク状態の電源管理」を OFF にしたり、NVIDIA コントロールパネルで「パフォーマンス最大化を優先」にすると Recovery Count は増えなくなりましたが、肝心のプチフリーズは改善しません。Receiver Error、Bad TLP、LCRC Error、PCIe Lane Error などもほぼ0で、単純な PCI Express の通信エラーという感じでもなさそうです。

CPU側も疑いました。最初に使っていた Ryzen 9 7950X から Ryzen 7 9700X に交換しても症状は変わらず、さらにダイ構造の異なる Ryzen 5 8600G まで取り付けて試してみましたが、こちらでも同じ症状が発生しました。7950X、9700X、8600G の3種類で再現するとなると、CPUそのものが原因という可能性はかなり低そうです。PCI Express の設定も Gen5、Gen4、Gen3、レーン数も x16、x8、x4 と片っ端から試しました。Gen5 x4 では最初かなり安定しているように見えたので、ついに見つけたかなと思ったのですが、しばらくするとやっぱり再発。結局、Gen5 / Gen4 / Gen3、x16 / x8 / x4 のどれでも症状が発生しました。

ところが、RTX 5070 Ti を B850M AORUS ELITE WIFI6E ICE の下段スロットへ移すと、かなり安定することが分かりました。このスロットはチップセット接続の PCI Express Gen3 x4。安定するのは良いのですが、RTX 5070 Ti を使う場所としてはさすがに帯域が狭く、FINAL FANTASY 系のベンチマークでは1割以上、TMPGEnc でも大きく処理速度が低下します。8K動画の処理では1.5倍近く時間がかかることもあり、動画編集用としては常用できない結果となりました。

症状の確認には MPC-BE がかなり役に立ちました。正常なら60fpsの動画を最後まで Dropped Frame 0 で再生できますが、症状が出始めると skipped frame が少しずつ増え、さらに悪化すると音声が途切れ、最後にはマウスカーソルまで停止します。途中、動画がソフトウェアデコードになっていてCPU使用率が70%を超えていたこともあり、ハードウェアデコードへ変更するとかなり改善しました。これが原因かと思ったのですが、やっぱり症状は再発します。

ここで、このPCに取り付けていた Intel Arc A310 からディスプレイ出力をしてみました。RTX 5070 Ti は CPU 直結 x16 のままです。すると、これが驚くほど安定します。MPC Video Renderer の Graphics Adapter を確認すると GeForce RTX 5070 Ti のままで、動画のデコードやレンダリングは RTX 5070 Ti が担当しています。それでも A310 から画面を出すと、14000フレーム以上再生して Dropped Frame 0。GPU間でフレームを受け渡しているはずなので、むしろ複雑な処理経路になっていると思うのですが、こちらの方が安定するという不思議な結果になりました。

では RTX 5070 Ti 以外から画面を出せば良いのかというと、そうでもありません。Ryzen の内蔵 Radeon から出力すると、こちらは同じようにプチフリーズします。RTX 5070 Ti 出力ではダメ、Ryzen 内蔵GPUもダメ、Intel Arc A310 だけ正常という、ますますよく分からない状態になりました。ちなみに A310 も以前はゲーム中にカクつくことがあったのですが、Intel のドライバを更新しているうちに、いつの間にか症状が出なくなりました。そのため RTX 5070 Ti もハードウェアそのものというより、Blackwell と Windows の表示処理、あるいはドライバ周りに何か問題があるのではないかと考えるようになりました。

そこで MPO を無効化、G-SYNC / VRR を無効化、144Hz から60Hzへ変更、HAGS も無効化してみましたが、すべて効果なし。MPO は無効化したときが、むしろ過去最速で症状が出ました。さらに一度、動画を停止してモニタリングソフトを閉じようとしたところシステム全体が完全に固まり、数十秒後に CLOCK_WATCHDOG_TIMEOUT

でブルースクリーンになったこともあります。ここまで来ると、本当に何がおかしいのか分からなくなってきました。


そういえば、B850 へ交換する前に使っていた MSI PRO B650M-A WIFI がまだ手元にあります。2025年1月に B850 を導入したときの記事を読み返してみると、それまで使っていた B650 について「特に調子が悪くなったわけでもなく、とても快調に稼働していました」と書いてありました。そうでした。B650 に何か不満があって交換したわけではなく、単に新しい B850 チップセットを使ってみたかっただけなのでした。

ということで、久しぶりに B650M-A を引っ張り出して RTX 5070 Ti を取り付けてみました。最初は別の Windows 環境でテストしましたが、RTX 5070 Ti から直接144Hzで画面を出しても普通に動きます。8K動画を最後まで再生して Dropped Frame 0。再起動してもう一度試しても Dropped Frame 0。NVIDIA ドライバを最新版へ更新しても正常です。

ただし、この時点では Windows 環境が違います。もしかすると B850 で使っていた Windows の環境がおかしくなっている可能性もあります。そこで、B850 で使っていたシステム SSD をそのまま B650 へ移植してみました。同じ CPU、同じ RTX 5070 Ti、同じ Windows。変わったのは、ほぼマザーボードだけです。 結果は、普通に動きました。8K動画を再生しても Dropped Frame 0。HWiNFO を起動していても正常。再起動しても正常。その後、システムを完全に B650 側へ移植しましたが、今のところ例のプチフリーズは発生していません。

もしかして、原因はマザーボードだったのでしょうか。 B850 側では Ryzen 9 7950X、Ryzen 7 9700X、Ryzen 5 8600G の3種類を試してダメ。PCI Express も Gen5、Gen4、Gen3、x16、x8、x4 と試してダメ。MPO、G-SYNC、VRR、HAGS、リフレッシュレート変更も効果なし。それが CPU、GPU、Windows をそのまま MSI PRO B650M-A WIFI へ移すと正常に動いています。少なくとも、手元の B850M AORUS ELITE WIFI6E ICE Rev.1.0 に何らかの問題がある可能性はかなり高くなったように思います。

そういえば B850 を使用している間、有線LANも時々調子が悪くなり、途中から Wi-Fi を使っていました。今回の症状と同じ原因なのかは分かりませんが、B650 へ戻してからは有線LANも今のところ普通に動いています。これも少し気になるところです。

さらに妙なのが PCI Express の動作です。MSI PRO B650M-A WIFI の製品仕様では GPU スロットは PCI Express Gen4 x16 なのですが、現在の環境では GPU-Z に PCIe x16 5.0 @ x16 5.0、HWiNFO でも 32.0GT/s と表示されています。少なくともソフト上では Gen5 x16 でリンクしているように見えます。正式に Gen5 対応の B850 ではあれだけ不安定だった RTX 5070 Ti が、B650 ではこの状態で普通に動いているのですから、なかなか興味深い結果になりました。


B650 に戻して RTX 5070 Ti が正常に動くことが分かったので、次は最終的な構成をどうするか考えてみました。まず悩んだのが Intel Arc A310 です。TMPGEnc 8 の Intel oneVPL Hardware Encoder を使うと A310 の方が Blackwell の NVENC より少し高速で、消費電力もあまり変わりません。画質についても、自分の目ではほとんど違いが分かりませんでした。

できれば A310 も残したいところですが、B650M-A は大型の RTX 5070 Ti と A310 の2枚挿しには少し都合が悪く、A310 を上段、RTX 5070 Ti を下段の Gen4 x4 に挿す構成を試してみました。Full HD の短い TMPGEnc テストでは x16 の1分14秒前後に対して x4 は1分25秒程度、FINAL FANTASY XV ベンチマークも15480で、意外と使えそうな感じです。

ところが8Kエンコードになると話が変わりました。同じ約4分の素材で、x16 では約1時間30分、Gen4 x4 では2時間近くかかります。以前試した Gen3 x4 よりは速いものの、8K処理では PCI Express の帯域がかなり効いているようです。QSV を残すために RTX 5070 Ti の性能をここまで落とすのはさすがにもったいないので、Arc A310 は一旦取り外すことにしました。A310 の QSV は少し速いのですが、Blackwell 世代の NVENC も画質面では遜色ないように見えます。自分の用途では RTX 5070 Ti を x16 で使えるメリットの方が大きそうです。

CPU は Ryzen 7 9700X と Ryzen 9 7950X のどちらにするか少し悩みました。9700X は低消費電力で普段使いも速く、とても扱いやすい CPU です。以前比較したときも、NVENC は7950Xとほぼ同等、ゲームでは9700Xが少し速く、一方 x264、x265 のソフトウェアエンコードでは16コア32スレッドの7950Xが有利という結果でした。今後 Full HD のソフトウェアエンコードをする機会が増えそうなので、今回は Ryzen 9 7950X に戻すことにしました。

現在の7950Xは TDP 105W、温度上限85℃に設定しています。フルパワーではかなり発熱する CPU ですが、この設定でも x264、x265 のエンコード時には5GHz前後で動作しており、十分な性能が出ています。メモリは Silicon Power の DDR5-6000 32GB×2、合計64GB。MSI BIOS の Memory Try It! を使い、DDR5-6000 30-36-36-76、MCLK / UCLK 3000MHz、FCLK 2000MHz で使用しています。EXPO の30-36-36-96より少しタイミングが詰まっていますが、今のところ安定。FINAL FANTASY XV ベンチマークでは 17873 となりました。

最後に TMPGEnc 8 で、8K AV1 素材のデコードを CPU と GPU で比較してみました。GPUデコードの方が数%速そうですが、ワットモニター読みではどちらも 約330W。105W設定の7950Xでも8Kデコードはかなりこなせるようですが、速度を少しでも優先するなら NVDECが良さそうです。


ということで、約1年半悩まされてきた GeForce RTX 5070 Ti のプチフリーズですが、MSI PRO B650M-A WIFI へ戻してからは、今のところ完全に安定しています。RTX 5070 Ti を疑い、CPUを疑い、電源を疑い、PCI Express を疑い、Windows や NVIDIA ドライバを疑い、CPUだけでも7950X、9700X、8600Gの3種類、PCI Express は Gen5 から Gen3、x16 から x4 まで試しました。それでも直らなかった症状が、昔使っていたマザーボードへ戻したら普通に動いています。

もちろん、B850M AORUS ELITE WIFI6E ICE Rev.1.0 の設計自体に問題があるのか、手元の個体だけの不良なのか、RTX 5070 Ti との特殊な相性なのかまでは分かりません。現在は Rev.1.1 も存在しているようなので、何か変更されている可能性もあります。2025年1月に購入した国内正規品なので、保証については一度相談してみようと思います。

いろいろ遠回りをした結果、結局その快調だった B650M-A に戻ってきました。新しいものが必ずしも良いとは限らないということでしょうか。何はともあれ、普通に使えるようになって良かったです。何より、GeForce RTX 5070 Ti が不良個体じゃなくて本当に良かった。今回は本当に長かったです。


サブ機新環境
OS
:Windows 11 Pro 64bit
Motherboard:MSI PRO B650M-A WIFI (AMD B650 Chipset)
CPU:AMD Ryzen 9 7950X (Theraml Limit 85℃)
CPU Cooler:Corsair H100i Elite
RAM:Silicon Power SP064GXLWU60AFDG (DDR5-6000 CL30 32GBx2, @ DDR5-6000 30-38-38-76)
GPU:MSI GeForce RTX 5070 Ti 16G GAMING TRIO OC PLUS (PCI Express Gen5 x16 接続)
SSD:Hiksemi Future 2TB (2TB M.2 NVMe Gen4) 
PSU:ASRock Challenger CL-750B (750W 80PLUS Bronze)
Case:Fractal Design Define 7 Compact Dark Tempered Glass

Ryzen 9 5950X ファイナルチューン! うちはこれで安定しています

Ryzen 9 5950X。購入してからまもなく丸5年が経とうとしています。AM4 プラットフォームでは最強スペックの性能を生かし、未だにメイン機のCPUとして活躍してくれています。

現在は以下の環境で稼働させています。使い方に気をつければ、安定しています。

OS:Windows 11 Pro 64bit
Motherboard:ASRock B550M-ITX/ac (AMD B550 Chipset)
CPU Cooler:PCCOOLER GAME ICE G6-BK
RAM:Corsair CMN32GX4M2Z3600C16 (@DDR4-3200 CL14 16GBx2)
VGA:ASRock AMD Radeon RX 6600 Challenger D 8GB (Radeon RX 6600)
USB Sound:Roland Rubix22 w/ iFi-Audio iPurifier3 B Type
Speaker:Tascam VL-S3BT
SSD1:MiWhole CT300 1TGB (1TB M.2 NVMe Gen4)
SSD2:Kioxia EXCERIA SSD-CK960S/N (960GB SATA)
SSD3:Samsung SSD 870 EVO 4TB (4TB SATA)
LCD:EIZO FlexScan EV2785 (27" 4K 60Hz) 
OLED:JOLED glancy EPS269Q01DA (27" 4K 60Hz) 

PSU:Thermaltake Smart BX1 750W (750W 80PLUS Bronze)
Case:Cooler Master Silencio S400 TG

Ryzen Master のスクリーンショットを貼り付けておきますが、良くも悪くもほぼ普通に稼働させています。

唯一追い込んでいるところが、メモリです。うちの Ryzen 9 5950X は DDR4-3600 で回すと高負荷をかけたときにシステムが再起動してしまうので、DDR4-3200 でタイミングを追い込み、CL14-18-16-34 で動かしている形です。あとは、PBO の設定も触るとシステムが不安定になるので、設定は Auto に任せています。

そんな感じで気難しい面があるうちのメイン機ですが、負荷をかけるスレッド数を16以下にすれば、なんとかやっていける感じです。負荷がかかっているスレッド数が17以上になってくると、システムが不安定になり、やがて再起動の確率が高まります。ほぼ5年使って今頃ですが、うちの Ryzen 9 5950X はちょっと不良を抱えている個体ですね。

完調ではない状態ではあるものの、普通に使う分には全く問題ないし、アイドルの消費電力が 45W と、AM5 プラットフォームのそれよりもずいぶん低いので、これでいいかという感じでここまで来ています。

不満がある点は、マザーボードが mini-ITX なので拡張性に乏しいところ。NVMe スロットが1本しかないのが痛すぎます。一応、予備の AM4 micro-ATX マザーを新品で在庫しているので、そちらに交換してもいいのですが、大きな不満がないので、現状で様子を見ていると言ったところです。

大きな不満があるとすれば、USB 3.0 がすごく不安定なこと。これも CPU が不良個体っぽいところから来ていると考えているのですが、CPU にフルロードの負荷をかけると USB が真っ先におかしくなり、接続している USB 3.0 デバイスが切断されていきます。ただ、そんな負荷をかけなければ大丈夫だし、USB 2.0 デバイスはなんともないので、まあいいか、と思っているところです。

今回は新製品の紹介でもなく、使い古した機材についてダラダラと書いてみました。でも、5年も使える、Cinebench R23 のスコアは 20000 超え、まだまだ現役でいけそうな Ryzen 9 5950X、ステキやん?と思って記事にしてみました。

Ryzen 7 9700X で動画編集が進化? Ryzen 9 7950X と対決してみた

Ryzen 9 7950X と GeForce RTX 5070 Ti の環境で不自由なかったのですが、アリエクのセールで Ryzen 7 9700X を安く買えたので、サブ機の CPU を換装してみることにしました。コア数は半減、でもシングルスレッドの能力は向上。いったいどのような差が出るのか、動画編集環境でも効果は出るのか、検証してみることにしました。

メモリも 64GB キットのものを新たに購入したので、同時に取り付けました。同じシリコンパワーの同じシリーズもので、容量だけが異なるモデルです。


サブ機旧環境
OS
:Windows 11 Pro 64bit
Motherboard:B850M AORUS ELITE WIFI6E ICE (AMD B850 Chipset)
CPU:AMD Ryzen 9 7950X (Theraml Limit 90℃)
CPU Cooler:Corsair H100i Elite
RAM:Silicon Power SP032GXLWU60AFDG (DDR5-6000 CL30 16GBx2, @ DDR5-6000 30-38-38-96)
GPU1:MSI GeForce RTX 5070 Ti 16G GAMING TRIO OC PLUS (PCI Express Gen5 x16 接続)
GPU2:ASRock Intel Arc A310 Low Profile 4GB (PCI Express Gen3 x4 接続)
SSD:Hiksemi Future 2TB (2TB M.2 NVMe Gen4) 
PSU:ADATA XPG PYLON 750W (750W 80PLUS Bronze)
Case:Fractal Design Define 7 Compact Dark Tempered Glass

サブ機新環境
OS
:Windows 11 Pro 64bit
Motherboard:B850M AORUS ELITE WIFI6E ICE (AMD B850 Chipset)
CPU:AMD Ryzen 9 9700X (Theraml Limit 80℃)
CPU Cooler:Corsair H100i Elite
RAM:Silicon Power SP064GXLWU60AFDG (DDR5-6000 CL30 32GBx2, @ DDR5-6000 30-38-38-96)
GPU1:MSI GeForce RTX 5070 Ti 16G GAMING TRIO OC PLUS (PCI Express Gen5 x16 接続)
GPU2:ASRock Intel Arc A310 Low Profile 4GB (PCI Express Gen3 x4 接続)
SSD:Hiksemi Future 2TB (2TB M.2 NVMe Gen4) 
PSU:ASRock Challenger CL-750B (750W 80PLUS Bronze)
Case:Fractal Design Define 7 Compact Dark Tempered Glass

まずはCinebenchから。マルチコアはコア数が 2倍の 7950X が圧勝。シングルコアは、IPC が優れる 9700X の勝利となりました。


ファイナルファンタジーベンチマークは、9700X が勝利していますが、解像度が高く、処理が重くなるにつれて、グラフィックカードの性能がボトルネックになってくるためか、差は縮小しています。

 

最後に動画編集環境、TMPGEnc Video Mastering Works 7 の結果です。CPUでエンコードを行う x264、x265 では 7950X の方が高速であるものの、コア数が半分の 9700X も 大健闘。このあたりは CUDA のおかげでしょうか。GPU でエンコードを行う NVEnc は同等、QSV では 9700X の方が高速になりました。もしかすると、性能が振るわなかった 7950X と B850 の組み合わせでは、PCI Expressの仕様に何か制限があるのかもしれません。

グラフの分析を ChatGPT にもお願いしてみました。

グラフ全体から、Ryzen 7 9700XとRyzen 9 7950Xの特徴的な性能差が見えてきます。以下に傾向を整理しました:


✅ Cinebench系(CPUベンチ)

  • マルチコア性能では、コア数が倍の7950Xが圧倒的に優勢。特にCinebench R23でのスコア差が大きく、9700Xの約1.7倍のスコア。

  • シングルコア性能は9700Xが全てのバージョンで上回っており、特にCinebench R23で9700Xは2250、7950Xは1994と約13%高い結果。

  • OpenGLスコア(R15)は9700Xがやや優位で、CPU以外の影響を含むテストで性能の差が小さいことを示唆。


✅ FFベンチ系(ゲームベンチ)

  • いずれもGPU依存度が高いためかスコア差は小さいが、3つのテストすべてで9700Xがわずかに上回る。

  • 解像度が高くなるにつれ差が縮小しており、GPUボトルネックが強まる傾向が見られる。


✅ TMPGEnc(動画エンコード)

  • CPUソフトウェアエンコード(x264/x265 2pass)はコア数がものを言い、7950Xがすべての条件で高速。ただし、9700Xも大差なく健闘。

  • GPUエンコード(NVEnc)はほぼ同等。NVEnc自体がGPU依存なのでCPU差が反映されにくい。

  • QSVは9700Xのほうが常に速く、特にH.264系で差が顕著。PCIeレーンや帯域の違いによる影響の可能性あり。


✅ 総合的な読み取り

  • マルチ性能では7950X優勢だが、シングル性能やゲーミングでは9700Xがやや有利。

  • 動画編集では7950Xのマルチパワーが活きるが、NVEncなどGPU支援エンコードではほぼ差がない。

  • QSVでの性能が9700Xで良好な点は、サブ機用CPUとしての選択を後押しするポイント。

  • 消費電力や発熱を考慮すれば、マルチ性能を重視しない用途では9700Xが非常に魅力的。

 

瞬時に分析完了してしまう生成AIさん、素晴らしいですね。

ワットパフォーマンスは TDP 65W(PPT 88W) の 9700X が TDP 170W(PPT 230W) の 7950X に対して圧倒的に優秀で、エンコード時の消費電力はワットモニター読みで 7950X では 500W に達していたところ、9700X は 330W 程度に落ち着きました。夏の運用を考えると、9700X の方が良さそうだと思ったので、この夏は 9700X を運用することにします。


ところで、ドライバの熟成不足で不具合多発のGeForce RTX 5000 シリーズですが、うちの 5070 Ti も例外ではなく、動画を視聴しているだけでプチフリーズを起こします。幸い、Intel Arc A310 を 2nd GPU として搭載しているので、こちらからディスプレイに出力をすることで症状が出ないようにしています。

ちなみに、CPU 内蔵のRadeon からのディスプレイ出力ではダメなようで、同じようにプチフリーズしていました。GeForce と Arc の2枚刺しという特殊な環境で問題を解決していますが、早くドライバが成熟することを願います。