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元・GP500 Physics 開発ブログです。

Ryzen 9 5950X ファイナルチューン! うちはこれで安定しています

Ryzen 9 5950X。購入してからまもなく丸5年が経とうとしています。AM4 プラットフォームでは最強スペックの性能を生かし、未だにメイン機のCPUとして活躍してくれています。

現在は以下の環境で稼働させています。使い方に気をつければ、安定しています。

OS:Windows 11 Pro 64bit
Motherboard:ASRock B550M-ITX/ac (AMD B550 Chipset)
CPU Cooler:PCCOOLER GAME ICE G6-BK
RAM:Corsair CMN32GX4M2Z3600C16 (@DDR4-3200 CL14 16GBx2)
VGA:ASRock AMD Radeon RX 6600 Challenger D 8GB (Radeon RX 6600)
USB Sound:Roland Rubix22 w/ iFi-Audio iPurifier3 B Type
Speaker:Tascam VL-S3BT
SSD1:MiWhole CT300 1TGB (1TB M.2 NVMe Gen4)
SSD2:Kioxia EXCERIA SSD-CK960S/N (960GB SATA)
SSD3:Samsung SSD 870 EVO 4TB (4TB SATA)
LCD:EIZO FlexScan EV2785 (27" 4K 60Hz) 
OLED:JOLED glancy EPS269Q01DA (27" 4K 60Hz) 

PSU:Thermaltake Smart BX1 750W (750W 80PLUS Bronze)
Case:Cooler Master Silencio S400 TG

Ryzen Master のスクリーンショットを貼り付けておきますが、良くも悪くもほぼ普通に稼働させています。

唯一追い込んでいるところが、メモリです。うちの Ryzen 9 5950X は DDR4-3600 で回すと高負荷をかけたときにシステムが再起動してしまうので、DDR4-3200 でタイミングを追い込みCL14-18-16-34 で動かしている形です。あとは、PBO の設定も触るとシステムが不安定になるので、設定は Auto に任せています。

そんな感じで気難しい面があるうちのメイン機ですが、負荷をかけるスレッド数を16以下にすれば、なんとかやっていける感じです。負荷がかかっているスレッド数が17以上になってくると、システムが不安定になり、やがて再起動の確率が高まります。ほぼ5年使って今頃ですが、うちの Ryzen 9 5950X はちょっと不良を抱えている個体ですね。

完調ではない状態ではあるものの、普通に使う分には全く問題ないし、アイドルの消費電力が 45W と、AM5 プラットフォームのそれよりもずいぶん低いので、これでいいかという感じでここまで来ています。

不満がある点は、マザーボードmini-ITX なので拡張性に乏しいところ。NVMe スロットが1本しかないのが痛すぎます。一応、予備の AM4 micro-ATX マザーを新品で在庫しているので、そちらに交換してもいいのですが、大きな不満がないので、現状で様子を見ていると言ったところです。

大きな不満があるとすれば、USB 3.0 がすごく不安定なこと。これも CPU が不良個体っぽいところから来ていると考えているのですが、CPU にフルロードの負荷をかけると USB が真っ先におかしくなり、接続している USB 3.0 デバイスが切断されていきます。ただ、そんな負荷をかけなければ大丈夫だし、USB 2.0 デバイスはなんともないので、まあいいか、と思っているところです。

今回は新製品の紹介でもなく、使い古した機材についてダラダラと書いてみました。でも、5年も使える、Cinebench R23 のスコアは 20000 超え、まだまだ現役でいけそうな Ryzen 9 5950X、ステキやん?と思って記事にしてみました。

Ryzen 7 9700X で動画編集が進化? Ryzen 9 7950X と対決してみた

Ryzen 9 7950X と GeForce RTX 5070 Ti の環境で不自由なかったのですが、アリエクのセールで Ryzen 7 9700X を安く買えたので、サブ機の CPU を換装してみることにしました。コア数は半減、でもシングルスレッドの能力は向上。いったいどのような差が出るのか、動画編集環境でも効果は出るのか、検証してみることにしました。

メモリも 64GB キットのものを新たに購入したので、同時に取り付けました。同じシリコンパワーの同じシリーズもので、容量だけが異なるモデルです。


サブ機旧環境
OS
:Windows 11 Pro 64bit
Motherboard:B850M AORUS ELITE WIFI6E ICE (AMD B850 Chipset)
CPU:AMD Ryzen 9 7950X (Theraml Limit 90℃)
CPU Cooler:Corsair H100i Elite
RAM:Silicon Power SP032GXLWU60AFDG (DDR5-6000 CL30 16GBx2, @ DDR5-6000 30-38-38-96)
GPU1:MSI GeForce RTX 5070 Ti 16G GAMING TRIO OC PLUS (PCI Express Gen5 x16 接続)
GPU2:ASRock Intel Arc A310 Low Profile 4GB (PCI Express Gen3 x4 接続)
SSD:Hiksemi Future 2TB (2TB M.2 NVMe Gen4) 
PSU:ADATA XPG PYLON 750W (750W 80PLUS Bronze)
Case:Fractal Design Define 7 Compact Dark Tempered Glass

サブ機新環境
OS
:Windows 11 Pro 64bit
Motherboard:B850M AORUS ELITE WIFI6E ICE (AMD B850 Chipset)
CPU:AMD Ryzen 9 9700X (Theraml Limit 80℃)
CPU Cooler:Corsair H100i Elite
RAM:Silicon Power SP064GXLWU60AFDG (DDR5-6000 CL30 32GBx2, @ DDR5-6000 30-38-38-96)
GPU1:MSI GeForce RTX 5070 Ti 16G GAMING TRIO OC PLUS (PCI Express Gen5 x16 接続)
GPU2:ASRock Intel Arc A310 Low Profile 4GB (PCI Express Gen3 x4 接続)
SSD:Hiksemi Future 2TB (2TB M.2 NVMe Gen4) 
PSU:ASRock Challenger CL-750B (750W 80PLUS Bronze)
Case:Fractal Design Define 7 Compact Dark Tempered Glass

まずはCinebenchから。マルチコアはコア数が 2倍の 7950X が圧勝。シングルコアは、IPC が優れる 9700X の勝利となりました。


ファイナルファンタジーベンチマークは、9700X が勝利していますが、解像度が高く、処理が重くなるにつれて、グラフィックカードの性能がボトルネックになってくるためか、差は縮小しています。

 

最後に動画編集環境、TMPGEnc Video Mastering Works 7 の結果です。CPUでエンコードを行う x264、x265 では 7950X の方が高速であるものの、コア数が半分の 9700X も 大健闘。このあたりは CUDA のおかげでしょうか。GPUエンコードを行う NVEnc は同等QSV では 9700X の方が高速になりました。もしかすると、性能が振るわなかった 7950X と B850 の組み合わせでは、PCI Expressの仕様に何か制限があるのかもしれません。

グラフの分析を ChatGPT にもお願いしてみました。

グラフ全体から、Ryzen 7 9700XとRyzen 9 7950Xの特徴的な性能差が見えてきます。以下に傾向を整理しました:


Cinebench系(CPUベンチ)

  • マルチコア性能では、コア数が倍の7950Xが圧倒的に優勢。特にCinebench R23でのスコア差が大きく、9700Xの約1.7倍のスコア。

  • シングルコア性能は9700Xが全てのバージョンで上回っており、特にCinebench R23で9700Xは2250、7950Xは1994と約13%高い結果。

  • OpenGLスコア(R15)は9700Xがやや優位で、CPU以外の影響を含むテストで性能の差が小さいことを示唆。


FFベンチ系(ゲームベンチ)

  • いずれもGPU依存度が高いためかスコア差は小さいが、3つのテストすべてで9700Xがわずかに上回る。

  • 解像度が高くなるにつれ差が縮小しており、GPUボトルネックが強まる傾向が見られる。


TMPGEnc(動画エンコード

  • CPUソフトウェアエンコード(x264/x265 2pass)はコア数がものを言い、7950Xがすべての条件で高速。ただし、9700Xも大差なく健闘。

  • GPUエンコード(NVEnc)はほぼ同等。NVEnc自体がGPU依存なのでCPU差が反映されにくい。

  • QSVは9700Xのほうが常に速く、特にH.264系で差が顕著。PCIeレーンや帯域の違いによる影響の可能性あり。


総合的な読み取り

  • マルチ性能では7950X優勢だが、シングル性能やゲーミングでは9700Xがやや有利。

  • 動画編集では7950Xのマルチパワーが活きるが、NVEncなどGPU支援エンコードではほぼ差がない。

  • QSVでの性能が9700Xで良好な点は、サブ機用CPUとしての選択を後押しするポイント。

  • 消費電力や発熱を考慮すれば、マルチ性能を重視しない用途では9700Xが非常に魅力的。

 

瞬時に分析完了してしまう生成AIさん、素晴らしいですね。

ワットパフォーマンスは TDP 65W(PPT 88W) の 9700XTDP 170W(PPT 230W) の 7950X に対して圧倒的に優秀で、エンコード時の消費電力はワットモニター読みで 7950X では 500W に達していたところ、9700X は 330W 程度に落ち着きました。夏の運用を考えると、9700X の方が良さそうだと思ったので、この夏は 9700X を運用することにします。


ところで、ドライバの熟成不足で不具合多発のGeForce RTX 5000 シリーズですが、うちの 5070 Ti も例外ではなく、動画を視聴しているだけでプチフリーズを起こします。幸い、Intel Arc A310 を 2nd GPU として搭載しているので、こちらからディスプレイに出力をすることで症状が出ないようにしています。

ちなみに、CPU 内蔵のRadeon からのディスプレイ出力ではダメなようで、同じようにプチフリーズしていました。GeForce と Arc の2枚刺しという特殊な環境で問題を解決していますが、早くドライバが成熟することを願います。

Blackwell がやってきた! GeForce RTX 5070 Ti を安定動作させるのに手こずった話。

Blackwell 搭載の GPU がやってきました。今回購入したのは、MSI GeForce RTX 5070 Ti 16G GAMING TRIO OC PLUS。初めての3連ファンモデルということで、サイズが気になるところですが、ケースのスペック上はギリギリOKということで、購入しました。運良くショップの在庫があるタイミングで購入できて良かったです。

さて、取り付けは GeForce RTX 4070 と交換するだけなので、難なく終了。新しい PCI-E電源コネクタ 12V-2x6 がないので、付属の PCI-E 8pin x 3 から 12V-2x6 変換コネクタを使いました。これで起動確認したのですが、全然安定しない。症状としては、数秒に1回、画面がカクつくというものです。これでは使えません。

真っ先に疑ったのは電源です。特にこだわりなく選んでいた Thermaltake Smart BX1 750W ですが、PCI-E の電源コネクタが実は 8pin x 2 で、1本のケーブルから分岐しています。残りの1つはどうしたかというと、ペリフェラル 4ピンを PCI-E 8pin に変換するケーブルを用いて確保していました。どう考えてもここが怪しい

対応できそうな電源は、メイン機に使用している ADATA XPG PYLON 750W。12V-2x6 コネクタはないものの、PCI-E 8pin が 4つ、2つのケーブルからそれぞれ2本ずつついています。この電源ならなんとかなるかもと、メイン機とサブ機の電源の相互交換を敢行。なかなか大変な作業になってしまいました。

PCI-E 8pin は 2つはそのまま使用、残りの1つはそれぞれのケーブルの余っている PCI-E 8pin の 6pin 分を、PCI-E 6pin から 8pin に変換するケーブルを使って接続。これで片方のケーブルに負荷が偏ることはないはずです。推奨される方法ではありませんが、これで様子を見てみましょう。

これで起動をしてみると、症状は改善しましたが、まだカクつきが発生してしまいます。治まっているときは治まっているけど、始まりだしたら止まらない感じです。症状は改善しているので、電源以外の部分を調べることにしました。BIOSチップセットドライバを調べると、ともに最新バージョンではないことが判明。

BIOSチップセットドライバを最新版へアップデートしてみたところ、症状が更に改善。しかし、負荷をかけるとカクつきが発生してしまいます。 PCI-Express x16 を Gen4 で動作させてみると、さらに改善。こうなると、CPUが怪しくなってきます。メイン機の Ryzen 9 5950X も、CPU と PCI-Express に同時に負荷をかけると、USB が落ちる不具合を抱えています。

CPU の設定を BIOS 上からいろいろ変更してみると、やはり CPU に負荷をかけないようにすると改善します。いろいろ試した結果、Precision Boost Overdrive の設定を Auto にすると症状が治まることを確認。PCI-Express x16 を Gen5 で動作させてもカクつきが発生しなくなりました。とりあえず一安心。ここまで一週間かかってしまいました。


ベンチマーク中の消費電力は520Wに迫るようになりました。

それでは、ベンチマークでその性能を確認してみたいと思います。GeForce RTX 5070 Ti は GeForce RTX 4070 からどの程度性能が向上しているのか、見物です。


サブ機旧環境
OS
:Windows 11 Pro 64bit
Motherboard:B850M AORUS ELITE WIFI6E ICE (AMD B850 Chipset)
CPU:AMD Ryzen 9 7950X (Theraml Limit 90℃)
CPU Cooler:Corsair H100i Elite
RAM:Silicon Power SP032GXLWU60AFDG (DDR5-6000 CL30 16GBx2, @ DDR5-6000 30-38-38-96)
GPU1:ASUS Dual GeForce RTX 4070 OC Edition 12GB GDDR6X (PCI Express Gen4 x16 接続)
GPU2:ASRock Intel Arc A310 Low Profile 4GB (PCI Express Gen3 x4 接続)
SSD:Hiksemi Future 2TB (2TB M.2 NVMe Gen4) 
PSU:Thermaltake Smart BX1 750W (750W 80PLUS Bronze)
Case:Fractal Design Define 7 Compact Dark Tempered Glass

サブ機新環境
OS
:Windows 11 Pro 64bit
Motherboard:B850M AORUS ELITE WIFI6E ICE (AMD B850 Chipset)
CPU:AMD Ryzen 9 7950X (Theraml Limit 90℃)
CPU Cooler:Corsair H100i Elite
RAM:Silicon Power SP032GXLWU60AFDG (DDR5-6000 CL30 16GBx2, @ DDR5-6000 30-38-38-96)
GPU1:MSI GeForce RTX 5070 Ti 16G GAMING TRIO OC PLUS (PCI Express Gen5 x16 接続)
GPU2:ASRock Intel Arc A310 Low Profile 4GB (PCI Express Gen3 x4 接続)
SSD:Hiksemi Future 2TB (2TB M.2 NVMe Gen4) 
PSU:ADATA XPG PYLON 750W (750W 80PLUS Bronze)
Case:Fractal Design Define 7 Compact Dark Tempered Glass

まずは Cinebench から。RTX 5070 Ti に換装後、環境が安定しない間は、R15 の OpenGL が 300fps に届かない状況が続きましたが、不具合が治まると、RTX 4070 を上回る数値をたたき出してくれました。CPUはほとんど変化なし。BIOS のアップデートでほんの少しマルチが速くなったのかなという印象です。

続いて、ファイナルファンタジーベンチマークフルHDでの伸びはわずかですが、WQHDでは2割以上の性能の向上が見られます。さすが、"70 Ti クラス" の格の違いを見せつけている形です。

最後に TMPGEnc によるエンコードの結果です。デコードはすべて、NVDec に処理させています。結構ばらつきが出て、驚きの結果になりました。まず、CPU によるソフトウェアエンコードがとても速くなっていますGPUボトルネックになっていたようです。1世代型落ちの Zen 4 とはいえ、まだ性能を出し切っていなかった Ryzen 9 7950X、恐るべし

続いて、NVEnc も速くなっています。性能向上は 2割以上ということで、ファイナルファンタジーベンチマークの性能向上幅とおよそ一致する結果になりました。反対に、振るわなくなったのが QSVPCI-Express 間のデータの受け渡しがうまくいかないのか、かなりの性能低下を招いています。


今回は、GeForce RTX 5070 Ti を手に入れ、設定に苦労しながらも、ベンチマークで性能向上を確認できたお話でした。ドライバがなかなか安定しないとか、まだまだ問題を抱えるところはありそうですが、なんとか安定した環境を手に入れることができ、そして素晴らしい性能を手に入れることができ、満足です。

GPU が更新できたので、次は CPU の番になりそうです。Zen 6 まで待つか、待てないのか。気長に考えたいと思います。