gp500physics’ blog

元・GP500 Physics 開発ブログです。

Blackwell がやってきた! GeForce RTX 5070 Ti を安定動作させるのに手こずった話。

Blackwell 搭載の GPU がやってきました。今回購入したのは、MSI GeForce RTX 5070 Ti 16G GAMING TRIO OC PLUS。初めての3連ファンモデルということで、サイズが気になるところですが、ケースのスペック上はギリギリOKということで、購入しました。運良くショップの在庫があるタイミングで購入できて良かったです。

さて、取り付けは GeForce RTX 4070 と交換するだけなので、難なく終了。新しい PCI-E電源コネクタ 12V-2x6 がないので、付属の PCI-E 8pin x 3 から 12V-2x6 変換コネクタを使いました。これで起動確認したのですが、全然安定しない。症状としては、数秒に1回、画面がカクつくというものです。これでは使えません。

真っ先に疑ったのは電源です。特にこだわりなく選んでいた Thermaltake Smart BX1 750W ですが、PCI-E の電源コネクタが実は 8pin x 2 で、1本のケーブルから分岐しています。残りの1つはどうしたかというと、ペリフェラル 4ピンを PCI-E 8pin に変換するケーブルを用いて確保していました。どう考えてもここが怪しい

対応できそうな電源は、メイン機に使用している ADATA XPG PYLON 750W。12V-2x6 コネクタはないものの、PCI-E 8pin が 4つ、2つのケーブルからそれぞれ2本ずつついています。この電源ならなんとかなるかもと、メイン機とサブ機の電源の相互交換を敢行。なかなか大変な作業になってしまいました。

PCI-E 8pin は 2つはそのまま使用、残りの1つはそれぞれのケーブルの余っている PCI-E 8pin の 6pin 分を、PCI-E 6pin から 8pin に変換するケーブルを使って接続。これで片方のケーブルに負荷が偏ることはないはずです。推奨される方法ではありませんが、これで様子を見てみましょう。

これで起動をしてみると、症状は改善しましたが、まだカクつきが発生してしまいます。治まっているときは治まっているけど、始まりだしたら止まらない感じです。症状は改善しているので、電源以外の部分を調べることにしました。BIOSチップセットドライバを調べると、ともに最新バージョンではないことが判明。

BIOSチップセットドライバを最新版へアップデートしてみたところ、症状が更に改善。しかし、負荷をかけるとカクつきが発生してしまいます。 PCI-Express x16 を Gen4 で動作させてみると、さらに改善。こうなると、CPUが怪しくなってきます。メイン機の Ryzen 9 5950X も、CPU と PCI-Express に同時に負荷をかけると、USB が落ちる不具合を抱えています。

CPU の設定を BIOS 上からいろいろ変更してみると、やはり CPU に負荷をかけないようにすると改善します。いろいろ試した結果、Precision Boost Overdrive の設定を Auto にすると症状が治まることを確認。PCI-Express x16 を Gen5 で動作させてもカクつきが発生しなくなりました。とりあえず一安心。ここまで一週間かかってしまいました。


ベンチマーク中の消費電力は520Wに迫るようになりました。

それでは、ベンチマークでその性能を確認してみたいと思います。GeForce RTX 5070 Ti は GeForce RTX 4070 からどの程度性能が向上しているのか、見物です。


サブ機旧環境
OS
:Windows 11 Pro 64bit
Motherboard:B850M AORUS ELITE WIFI6E ICE (AMD B850 Chipset)
CPU:AMD Ryzen 9 7950X (Theraml Limit 90℃)
CPU Cooler:Corsair H100i Elite
RAM:Silicon Power SP032GXLWU60AFDG (DDR5-6000 CL30 16GBx2, @ DDR5-6000 30-38-38-96)
GPU1:ASUS Dual GeForce RTX 4070 OC Edition 12GB GDDR6X (PCI Express Gen4 x16 接続)
GPU2:ASRock Intel Arc A310 Low Profile 4GB (PCI Express Gen3 x4 接続)
SSD:Hiksemi Future 2TB (2TB M.2 NVMe Gen4) 
PSU:Thermaltake Smart BX1 750W (750W 80PLUS Bronze)
Case:Fractal Design Define 7 Compact Dark Tempered Glass

サブ機新環境
OS
:Windows 11 Pro 64bit
Motherboard:B850M AORUS ELITE WIFI6E ICE (AMD B850 Chipset)
CPU:AMD Ryzen 9 7950X (Theraml Limit 90℃)
CPU Cooler:Corsair H100i Elite
RAM:Silicon Power SP032GXLWU60AFDG (DDR5-6000 CL30 16GBx2, @ DDR5-6000 30-38-38-96)
GPU1:MSI GeForce RTX 5070 Ti 16G GAMING TRIO OC PLUS (PCI Express Gen5 x16 接続)
GPU2:ASRock Intel Arc A310 Low Profile 4GB (PCI Express Gen3 x4 接続)
SSD:Hiksemi Future 2TB (2TB M.2 NVMe Gen4) 
PSU:ADATA XPG PYLON 750W (750W 80PLUS Bronze)
Case:Fractal Design Define 7 Compact Dark Tempered Glass

まずは Cinebench から。RTX 5070 Ti に換装後、環境が安定しない間は、R15 の OpenGL が 300fps に届かない状況が続きましたが、不具合が治まると、RTX 4070 を上回る数値をたたき出してくれました。CPUはほとんど変化なし。BIOS のアップデートでほんの少しマルチが速くなったのかなという印象です。

続いて、ファイナルファンタジーベンチマークフルHDでの伸びはわずかですが、WQHDでは2割以上の性能の向上が見られます。さすが、"70 Ti クラス" の格の違いを見せつけている形です。

最後に TMPGEnc によるエンコードの結果です。デコードはすべて、NVDec に処理させています。結構ばらつきが出て、驚きの結果になりました。まず、CPU によるソフトウェアエンコードがとても速くなっていますGPUボトルネックになっていたようです。1世代型落ちの Zen 4 とはいえ、まだ性能を出し切っていなかった Ryzen 9 7950X、恐るべし

続いて、NVEnc も速くなっています。性能向上は 2割以上ということで、ファイナルファンタジーベンチマークの性能向上幅とおよそ一致する結果になりました。反対に、振るわなくなったのが QSVPCI-Express 間のデータの受け渡しがうまくいかないのか、かなりの性能低下を招いています。


今回は、GeForce RTX 5070 Ti を手に入れ、設定に苦労しながらも、ベンチマークで性能向上を確認できたお話でした。ドライバがなかなか安定しないとか、まだまだ問題を抱えるところはありそうですが、なんとか安定した環境を手に入れることができ、そして素晴らしい性能を手に入れることができ、満足です。

GPU が更新できたので、次は CPU の番になりそうです。Zen 6 まで待つか、待てないのか。気長に考えたいと思います。