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元・GP500 Physics 開発ブログです。

新しい B850 チップセット! GIGABYTE B850M AORUS ELITE WIFI6E ICE を導入!

先週の続きです。この記事を書くために、先週はその準備をしていました。

サブ機のマザーボードを交換しました。もともとは MSI PRO B650M-A WIFI を使っていました。特に調子が悪くなったわけでもなく、とても快調に稼働していました。交換した理由は、B850 チップセットを使ってみたかったから。あと、4年使った電源が不審な動きをしていたので、ついでに電源も交換することにしました。

今回購入したのは、GIGABYTE B850M AORUS ELITE WIFI6E ICEMicroATX なら何でも OK という条件で、ケースが白いわけでもなく、ファンが白いわけでもなく、どこも白くない PC なのですが、名前の響きがかわいらしかったのでこれにしました。

マザーボードと電源を交換するということは、PC のほぼすべてを分解することになります。手をつけなかったのは、SATA 接続の HDD と SSD くらい。他はすべて取り外します。前の MSIマザーボードに比べて PCI-Express の配置が良くなったので、GeForce RTX 4070 は順当に一番上のスロットへ。Arc A310 は一番下のスロットに取り付けました。

ファンの配置は、前面から吸気、上面と後面から排気にしました。ケースを Fractal Design の Define 7 Compact に変えて、最初は前面に簡易水冷のラジエーターを配置して、上面排気をしていなかったのですが、グラボがなかなか冷えないという問題を抱えていました。

ある日、ラジエーターを上面に付け替え、前面から 2基の 14cmファンでフレッシュな空気を吸い込むように変更したところ、グラボの冷却が劇的に改善しました。CPU の冷却能力の低下が気になったのですが、性能低下はわずかだったので、この配置で運用しています。

新しい GIGABYTEマザーボードの良いところとして、M.2 の SSD がツールレスで着脱できるところがあります。できればグラボの下にならないところに1つあれば良かったのですが、グラボの取り外しをしやすくするためのロック解除ボタンが離れたところについているので、まあ良しとします。

電源は、Thermaltake Smart BX1 750W。自分的には 80PLUS がついていれば OK なので、店頭で安くなっていたのを見て購入し、しばらくタンスの肥やしになっていたものです。プラグインではないタイプですが、Define 7 Compact の電源スペースが広いので、余ったコードは難なく収納できます。

すべて組み上がったところで、電源を投入するのですが…何分待っても BIOS が表示されません。メモリトレーニングにしても遅すぎる。CPU を付け直したり、メモリを 1本にしてみたり、いろいろ試しましたがダメ。メモリは先日購入した Silicon PowerDDR5-6000 CL30 のタイプのもの。これを Micron の DDR5-4800 にしてもダメ。JEDEC定格でもダメとなると、少し焦ります。

KLEVV の DDR5-4800 を引っ張りだし、1本だけ取り付けると、ようやく起動しました。でも、2本取り付けるとダメ。1本の状態で BIOS を見ていると、どうやら BIOS が古いらしいことに気づき、最新バージョンに更新。すると、メモリを2本にしても順調に起動。Silicon Powerのメモリに戻すと、何事もなかったかのように起動。この罠には少し困りました

BIOS の Advanced モードはかなり難解で、ASRock や MSI に比べると、本当の玄人向けという感じがします。いろいろ試して、CPU の PBO Enhancement の設定は 90 Level 1 にしました。Level 5 にすると、負荷がかかったときにPCが再起動してしまうくらい、攻めた設定になるようです。

BIOSの設定もできたところで、いよいよ Windows を起動します。認証さえできればそのまま動きそうだったので、システムの再インストールなしでそのまま使うことにしました。チップセットドライバと、GPU のドライバだけ、再インストールしました。

基本的な動きを見ていると、最初に気づいたのが、CPU のクロックがダイナミックに変化していること。コアごとにクロックがとても細かく制御されているようで、5.8GHz まで上昇しているコアもあります。CCD0 のクロックが高め、CCD1 のクロックが低めに設定される場面が、目立ちます。

ここ最近は MSI の Set Thermal Point 85 で運用し、5.7GHzくらいまでしか見たことがなかったので、この制御はすごいと思いました。サーマルセッティングは70、80、90と、10℃間隔でしか選べなかったので、75℃ や 85℃ もあったらいいなと思いました。

メーカーのチューニングの違いなのかもしれませんが、B650 のマザーボードにくらべて、B850 のマザーボードは CPU の制御が少し違うことがわかりました。ここからは、ベンチマークをとってみます。


サブ機環境
OS
:Windows 11 Pro 64bit
Motherboard:MSI PRO B650M-A WIFI (AMD B650 Chipset)
CPU:AMD Ryzen 9 7950X (Theraml Limit 85℃)
CPU Cooler:Corsair H100i Elite
RAM:Silicon Power SP032GXLWU60AFDG (DDR5-6000 CL30 16GBx2, @ DDR5-6000 30-38-38-96)
GPU1:ASUS Dual GeForce RTX 4070 OC Edition 12GB GDDR6X (PCI Express Gen4 x 4 接続)
GPU2:ASRock Intel Arc A310 Low Profile 4GB (PCI Express Gen4 x 16 接続)
SSD:Hiksemi Future 2TB (2TB M.2 NVMe Gen4) 
PSU:Cooler Master MWE Gold 750 Full Modular 750W (750W 80PLUS Gold)
Case:Fractal Design Define 7 Compact Dark Tempered Glass

サブ機環境
OS
:Windows 11 Pro 64bit
Motherboard:B850M AORUS ELITE WIFI6E ICE (AMD B850 Chipset)
CPU:AMD Ryzen 9 7950X (Theraml Limit 90℃)
CPU Cooler:Corsair H100i Elite
RAM:Silicon Power SP032GXLWU60AFDG (DDR5-6000 CL30 16GBx2, @ DDR5-6000 30-38-38-96)
GPU1:ASUS Dual GeForce RTX 4070 OC Edition 12GB GDDR6X (PCI Express Gen4 x 16 接続)
GPU2:ASRock Intel Arc A310 Low Profile 4GB (PCI Express Gen3 x 4 接続)
SSD:Hiksemi Future 2TB (2TB M.2 NVMe Gen4) 
PSU:Thermaltake Smart BX1 750W (750W 80PLUS Bronze)
Case:Fractal Design Define 7 Compact Dark Tempered Glass

Cinebench系は R15 から 2024 まで4種類測定しました。R23のマルチのみ、10分間の設定にし、他はすべて1回の測定です。サーマルリミットの違いもあり、B850の方が高いスコアを出しています。細かくなったクロックの制御で、瞬間的に高クロックで動作できるようになったのが、数値に表れているようです。

ファイナルファンタジー系は14の2種類と15で測定しました。フルHDではほとんど差がありませんが、接続する PCI-Express のスロットが Gen4 x4 から Gen4 x16 に変わったためか、WQHD の解像度では大きな差がつきました。ここは、新しいマザーボードに買い換えた効果が大きく出ました。

最後はTMPGEncでのエンコードです。CPUによるソフトウェアエンコードと、2種類のGPUによるハードウェアエンコードを比較しました。また、字幕のありなしでも比較したのですが、パワーが有り余っているためか、ほとんどの場合で誤差程度の差しか現れませんでした。

しかしよく見てみると、NVEncを使ったときに差がついているのが見てとれます。Gen4 x4 から Gen4 x16 に変わったことで、RTX4070 の性能がより引き出せるようになったのかもしれません。

Arc A310 は Gen4 x16 から Gen3 x4 に大きくスペックダウンしたにもかかわらず、QSV も速度が向上しています。これは、CPU やチップセット周りの最適化が進んだから出ている差なのでしょうか。興味深いです。


と、いう感じで、思わぬ罠にはまったものの、無事、マザーボードと電源の交換を終えたのでした。マザーボードのレイアウトが良くなったおかげで性能が向上し、良かったと思います。

グラボや M.2 は PCI-Express 5.0 に対応できるので今後が楽しみですし、メモリもよく回るようなので、いろいろ試してみたいと思います。