gp500physics’ blog

元・GP500 Physics 開発ブログです。

XPG SX8100 から SX8200 Pro に SSD を交換、Windows11 の環境をクローンしてみた。

ADATA の 安い SSD、XPG SX8100。メインPC のシステムドライブとして特に不満もなく使い続け、気がついたら1年半ほど経っておりました。特に不具合が出ているわけでもなかったのですが、少し前に新型の XPG SX8200 Pro を購入してあったので、交換してみようかなと思い、挑戦してみました。

SATA SSDうしの交換であれば、こちら玄人志向の「玄立」を持っているので、ほぼ悩むことなく簡単にシステム移行ができるのですが、NVMe はこの手の製品がまだまだ高価。PC を使ってディスクの中身をコピーする必要があります。

ところが、この PC を使った方法がなかなか大変。少し前までは EaseUS Todo Backup にお世話になることが多かったのですが、バージョンアップで無償では GPT パーティションのディスククローンができなくなってしまいました。

なにかいい方法は…と考えながら試行錯誤すること丸1日。Linux ってなんでもできそうだけど、ディスククローンとかできないの?と思って調べてみたら、「ddコマンド」というのでディスククローンができるらしい。手元に Linux Mint の USB もあったので、これでやってみたところ、うまくいったので、備忘録。

$sudo dd if=/dev/sda of=/dev/sdb bs=16M

sda とか sdb は間違えるとデータの消滅につながるので、間違えないように気をつけなければいけません。ifがコピー元、ofがコピー先です。bsはコピーするブロック単位。とりあえず16Mにしてみたけど、めちゃくちゃ時間がかかったので、もっと大きな値でも良かったのかもしれません。ちなみに、クローン中は進捗状況が全く分からないので、不安に思いながら 512GB のクローンに 4~5時間待ったのでした。

実は他に Linux ベースの Clonezilla というのも試してみたのですが、いったんはクローンに成功したように見えて、Windowsも無事起動したように見えるも、スタートメニューが表示されないなど、いろいろ挙動がおかしく、使えない判定をしました。

さて、こうしてクローンに成功した Windows11 ですが、今のところは特に不具合なく、うまく動いているようです。SX8100 からはどれくらい性能が上がっているのだろうと思い、ベンチマークもとってみました。

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SX8100 と SX8200 Pro、大きな違いはコントローラーが SX8100 は Realtek 製、SX8200 Pro は Sillicon Motion 製なことです。他にも、キャッシュ DRAM の容量が違ったり、NAND 1枚あたりの容量が違ったりするみたいです。実際、SX8100 は NAND が 2枚、SX8200Pro は NAND が 4枚でした。

CrystalDiskMark6 を使ったベンチマークでは、大幅な性能向上が確認できました。Crucial や Samsung の高性能 SSD に比べると書き込みが見劣りしますが、ブラウジングやオフィスソフト用途なら十分な性能です。

SX8100 はなかなかの耐久性だったので、SX8200 Pro にも期待してしまいます。

ついに購入、noctua NH-L9a-AM4

仕事が忙しくなりすぎて全然ブログが更新できず…。その間に仕事機の DeskMini X300 の CPU は Ryzen 5 5600G に換装されておりました。DeskMini A300 にも挿してみたものの、まともに動かず、断念。ROM 焼きコードを使って、むりやり X300BIOS にしたりしてみたのですが、ダメでした。

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それで、結局予定通り X300 の方に 5600G を取り付けることにしたのですが、この時にCPUクーラーを Cooler MasterG200P から ID-Cooling の IX-30 に変更。ファンは付属のものから Noctua の NF-A9 に換装しました。薄いヒートシンクに 25mm 厚のファンで風量を稼ぎ、しっかり冷やそうという作戦でした。

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結果は…イマイチ。定格で負荷をかけると 90℃ に達してサーマルスロットリングが起きてしまうので、CPB を切って運用していました。あと、この IS-30、DeskMini のマザーボードにはヒートシンクを固定するバネが強すぎて、絶妙なネジの締め加減をしなければならないんです。ただせっかく換装したので、半年運用しました。

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そこで買ってきたのが大本命、Noctua の NH-L9a-AM4 でございます。ネット上の口コミでも DeskMini には絶対コレ!という声が圧倒的多数。これを無視して G200P やら IS-30 やらを買ってきたわけですが…。最初からこれを買っておけば良かったのかもしれない

どれくらい冷えるんだろう…と、楽しみにしながら CPUクーラーを換装します。まずは IS-30 を取り外します。CPU とヒートシンクが密着しないのでグリスは厚め。思ったより油分が抜けていて、カピカピになっておりました。定期メンテナンスは大事です。

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そして、いよいよ NH-L9a-AM4 を取り付けます。IS-30 と方法はほぼ同じですが、大きく違うのはバックプレートが付属していること。これでネジを締め付けても、マザーボードが反ることはありませんでした。こういうところからの設計がしっかりしているんだなあ…と関心。

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ファンは付属のものを使わず、いきなり NF-A9 を採用。これ、NH-L9a-AM4 に付属のネジではなく、普通のドライブベイを固定するときに使うミリネジを、軸の細いドライバで締めるとちゃんと固定できます。わざわざ低頭ネジを準備したりする必要はありませんでした。

この状態でも、シャーシをケースに収めるときに少しあたってしまったので、ハンドニブラーであたってしまう部分をカットしました。見た目にはほとんど影響はありません。実はこれでもケース丈夫の爪が引っかかる部分があたるのですが、ケースの上部を少し持ち上げながらシャーシを滑り込ませると、うまく収めることができました。

早速、Cinebench R23 を10分間実行して、負荷をかけてみます。換装する直前に IS-30 でもベンチマークしておいたのですが、冬になって気温が低いこともあり、IS-30 でも 84℃ でした。ところが、NH-L9a-AM4 は性能が段違い。なんと 75℃! 10℃ 近く低下しています。これには脱帽です。

Cinebench のスコアも 10176 から 10658 に上昇。冷やしきれているので、CPB が効きやすくなったようです。最初からこれを買っておけば良かった…と思いつつも、満足いく換装になったのでした。

GeForce RTX 3060 を買ったのでマイニングをしてみた話。

買ってしまいました、GeForce RTX 3060。安くなったタイミングでポイントなどを駆使して実質48000円。購入直後に、RTX 3060 のマイニング制限を突破する方法が見つかり、このグラボも高騰の道へ…という、この上ないタイミングで購入できたのでした。やっぱりちょっと高い気はするけど…。

それで、やっぱりマイニングには興味があるわけです。というわけで、マイニング環境を構築します。余っているマザーボードをベースに、グラフィックカードをたくさん取り付けてみます。冷却状況を見ながら、アルミステーを使ってファンやダストフィルターを追加。こんな感じになりました。

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OS:Windows 10 Pro 64bit
Motherboard:ASUS Z97-K (Intel Z97 Chipset)
CPU:Intel Pentium Dual-Core G3258
CPU Cooler:Scythe SCKBT-1000
RAM:Adata AD3U1600W8G11-2 (DDR3-1600 CL11 8GBx2)
GPU1:MSI GeForce RTX 3060 VENTUS 2X 12G OC (PCIe x16)
GPU2:MSI GeForce RTX 2060 AERO ITX 6G OC (PCIe x8)
GPU3:MSI GeForce GTX 1050 Ti 4GT LP (PCIe x1 ライザーケーブル)
SSD:Plextor PX-512M8SeG (512GB M.2 NVMe Gen3)
PSU:SilverStone ST75F-ESS (750W 80PLUS SILVER)
Case:長尾製作所 SMZ-2WBT-ATX

このシステムに、開発者向けの GeForce ドライバー 470.05 をインストールします。そして、画面出力についてですが、RTX 3060 への画面出力ケーブルの接続は必須です。

ただ、RTX 3060 から画面出力をするとハッシュレートが下がってしまうので、実際の画面出力は GTX 1050 Ti から行い、RTX 3060 の画面出力は Windows の設定からオフにすることにしました。

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3枚の MSI Afterburner によるオーバークロックの設定はこんな感じにしてみました。いずれもメモリ OC のみの設定です。コンセントに設置した電力計の数値は 422W です。

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この状況で Excavator を使ってマイニングをしてみた結果がこちらです。RTX 3060 が 47MH/s、RTX 2060 が 30MH/s でマイニングできていることが分かります。

ちなみに、設定に失敗して RTX 3060 にマイニング制限が発動しているときは 25MH/sで、半分くらいに制限されていました。

そして、GTX 1050 Ti では Excavator が動かないようなので、別のマイニングソフトを起動させることにしました。

この環境で丸1日動かしたときにはビットコイン換算で 0.11~0.12mBTC、最近の円レートで 700~800円くらい掘ることができています。

丸1日動かしたときの電気代はだいたい 220円なので、24時間動かせば毎日500円玉貯金ができる感じです。そりゃあ、みんなこぞって掘るわけだ。