2019年にPC周りでやり残した、ディスプレイ環境の更新をお正月特価で達成しました。購入したのは、EIZO FlexScan EV2785。PCモニター最高峰、EIZOの4Kモデルです。EIZOから初めて31.5インチ4Kのモデル(EV3237)が出たときにかなり悩んだのですが、多分デカすぎるという判断で先送りにして、28インチ4KのIiyama ProLite B2888UHSUを買って使ってきました。
Iiyamaのモニターに大きな不満はなかったものの、TN液晶のため、見る方向が大幅に変わると色味が変わってしまうという問題が。モニターと正対していれば問題ないものの、夕日が差し込んだときに画面の反射をまともに受けるため、いつもモニターを少し下向きにして使っていました。B2888UHSUは上下方向に見る方向を変えると色味が大幅に変わるのですが、下向きではバックライトが漏れるのか、明るめに見える仕様でした。
あとはほとんどの高DPIモニターに言えることですが、ノングレアでも画面がテカリ気味に見えるところ。目が痛くならないように輝度もコントラストもかなり抑えめで使うことが多いのですが、特に輝度を落とすほど周囲の映り込みが気になっていました。年齢を重ねて目のコンディションが変わるごとに絶妙な設定を探ってきました。
…と、前置きが長くなりましたが、いよいよEV2785の紹介です。サクッと開封して、はじめにチェックしたのは、画面のテカリ具合。どちらもノングレア、画素ピッチを考えると28インチのB2888UHSUに軍配が上がりそうなところですが、EV2785のほうがほんの少しテカリがましなように見えます。床に置いたEVAマットのジグザグ部分が、ややぼわっとしているのが分かります。
左:Iiyama ProLite B2888UHSU、右:EIZO FlexScan EV2785 ※わかりやすくするためISO感度を上げて撮影しています。どちらも映り込みはほとんどありません。
これだけでも十分期待できます。早速設置してみると、となりのASUS ProArt PA248と高さがバッチリ一致。これは想定外でしたが、使いやすくなりそうなのでうれしいです。
左:Mitsubishi Diamondcrysta RDT233WLX、中:EIZO FlexScan EV2785、右:ASUS ProArt PA248
実際にモニターを使った感じですが、さすがIPS。見る方向が変わっても色味が変わりません。ほとんどのモニターは初期状態で使うと目がすぐに痛くなるのですが、そんなことはなく、なんとか耐えられる範囲。ただ、しばらく使っているうちに少し目が痛くなってきたので、輝度を少し落としました。
モニター全面に光センサーがついていて、部屋の明るさに合わせてモニタの輝度を自動で調節してくれる機能がついていて、目が疲れないように常に自動調整してくれます。目のことをよく考えた製品作りをしているEIZO、さすがです。
そしてもう一つ、EIZOのモニターより少し早く到着していたのが、BenQ ScreenBar Plus。こちらはグレアパネルでも目が疲れにくくなるというレビューがある、モニターに取り付けてUSBから給電するタイプの照明です。そんなに効果があるのかと、興味津々で購入していました。
EV2785が届くまでB2888UHSUに取り付けて使っていたのですが、確かに目が疲れにくいかもしれないという感想。輝度のコントロールがうまくできないDiamondcrysta RDT233WLXに取り付けてみると、なるほどこれはたいしたもんだ!という感じになります。
ただ、EIZO FlexScan EV2785とは抜群の相性ではないかもしれません。EV2785だけで十分に調光してくれているので、ここにScreenBar Plusを追加すると逆にバランスが崩れるように感じます。何というか、ScreenBar Plusが明るすぎ。バランスを調整しながら、2つを一緒に使うか決めたいと思います。
ダイヤルで調光できるBenQ ScreenBar Plusは劣悪なモニタとの相性は良さそうですが…。
EIZO FlexScan EV2785、お正月特価でポイントを考えると実質10万円切りでゲットできたので、新年早々いい買い物ができました!