gp500physics’ blog

元・GP500 Physics 開発ブログです。

Ryzen 9 3900X と X570 と 簡易水冷のベンチまとめ。

1ヶ月くらいかけて、B450M Steel Legend に載っていた Ryzen 9 3900X を、X570M Pro4 に移し替え、ベンチマークをとりながら設定を煮詰めました。途中でCPUクーラーを Cryorig H5 Universal V2 から Corsair H100i RGB Platinum に変更。冷えるようになったため、さらにパフォーマンスを引き出すことに成功しました。今回はベンチの結果をまとめてみたいと思います。

CPU
Ryzen 9 3900X
  UEFIからAuto Overclockingを有効、+200MHzに設定
  コア電圧はオフセット-0.1V、Ryzen MasterでPPT180W、TDC160A、EDC170Aに調整
  DDR4-3733以上時はSoC電圧をオフセット+0.0125Vしています。

Motherboard
・ASRock B450M STEEL LEGEND (AMD B450 Chipset)
・ASRock X570M Pro4 (AMD X570 Chipset)

CPUクーラー
・Cryorig H5 Universal V2(空冷、Noctua NF-P14r redux-1500 PWMを追加)
  ※B450 3600CL26、X570 3600CL26(空冷)の環境で使用
・Corsair H100i RGB Platinum(簡易水冷)
  ※X570 3600CL26(水冷)、X570 3733CL26、X570 3800CL28の環境で使用
・Akasa AK-450-5g(シルバーグリス)

共通
RAM:Crucial CT2K16G4DFD832A (DDR4-3200 native CL22 16GBx2)
VGA:Gigabyte GV-N1070IXOC-8GD (GeForce GTX 1070)
SSD:Corsair Force MP600 (1TB M.2 NVMe Gen4)
PSU:SilverStone ST75F-FSS (750W 80PLUS SILVER)

まずは、CinebenchファイナルファンタジーXVからです。

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この期間にメモリを4枚挿しから2枚挿しに変更したので、CrucialのネイティブDDR4-3200が1.2Vのまま3600以上で回るようになりました。ASRockマザーの自動タイミングがとてもうまく働いているようです。

FFXVは変化は小さいものの、一応メモリが速くなるほどスコアが上がる結果に。水冷3600CL26の結果が悪いのは計測ミスかな…。あんまり重視していないベンチなので、ちゃんとスコアを確認していませんでした。今回のマザーとメモリの組み合わせでは、3733CL26が一番速いようです。3800CL28はなかなか安定せず、CL値が遅いせいかスコアが伸び悩みました。

Cinebench R20もFFXVと似た傾向になりました。ここではマルチでは3733CL26が一番良く、シングルでは3600CL26と3800CL28が一番良い結果に。瞬間的には3800CL28が速いこともあるようです。CL値がもっと速いOCメモリならもっと伸びるのでしょうか…?

Cinebench R15はOpenGLはメモリが速くなるほどスコアがはっきりと上がる結果に。3733CL26の時がすごい! マルチ・シングルともにスコアのばらつきが出ず、一番順当な結果になりました。

続いて、TMPGEnc Video Mastering Works 7。自分的にはこちらの結果が大事。時間がかかるので、最初と最後のスコアだけです。

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設定を煮詰めきったおかげで、TMPGEncH.264フィルターありのエンコード以外で、B450のときからタイムを大幅短縮。15秒や3分でこの差ですから、1時間とか2時間のエンコをしたときにはかなりの差が出るはずです。同じCPUなのに、性能が引き出せるかどうかでここまで変わるとは…。

続いて、CrystalDiskMark。バージョン6での測定です。

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ついに5GB/sを超えてしまいました! しかもB450環境は新品時、X570環境はある程度使った上でのスコアです。X570M Pro4のM.2 ArmorヒートシンクSSDをカッチリ固定できず、SSDを認識しなかったりして取り付けが難しかったのですが、メーカー公称値は4950MB/sですから、これを見れただけで十分満足です。

全体を通して、B450からX570の変更はアリ。はっきりとスコアに変化が表れました。中古だったので最初は安定せずハズレを引いたかと思いましたが、設定を煮詰めきった今はド安定です。水冷も効果が表れました。

今後はRyzen 9 3900Xを動画編集とゲーム用のサブ機に、Athlon 3000Gを普段使いのメイン機として使っていくことにしました。Ryzen 5 3600は職場で活躍してもらいます。今までのサブ機(A10-7850K)は、GP500をたまにやりたくなったときに起動させるようにします。

 

サブ機の状況 備忘録

OS:Windows 10 Pro 64bit
Motherboard:ASRock X570M Pro4 (AMD X570 Chipset)
CPU:AMD Ryzen 9 3900X
CPU Cooler:Corsair H100i RGB PLATINUM
RAM:Crucial CT2K16G4DFD832A (DDR4-3200 native CL22 16GBx2 @ 3733CL26)
VGA:Gigabyte GV-N1070IXOC-8GD (GeForce GTX 1070)
Sound:Realtek ALC892 (Onboard HD Audio)
Speaker:Yamaha NX-50
SSD1:Corsair Force MP600 (1TB M.2 NVMe Gen4)
SSD2:Micron 1300 SATA TLC SSD (2TB SATA)
HDD1:Toshiba MD04ACA400 (4TB, 7200rpm)
BD:Pioneer BDR-208D (BD-RE, DVD-RW, CD-RW)
LCD1:Iiyama ProLite B2888UHSU (28" 4K)
LCD2:ASUS ProArt PA248 (24" 1920x1200)
PSU:SilverStone ST75F-FSS (750W 80PLUS SILVER)
Case:Cooler Master Silencio S400 TG

 

メイン機の状況 備忘録

OS:Windows 10 Pro 64bit
Motherboard:ASRock B450M STEEL LEGEND (AMD B450 Chipset)
CPU:AMD Athlon 3000G @ 4.05GHz (1.45V)
CPU Cooler:Scythe BIG Shuriken w/ Cooler Master MasterFan MF120L
RAM:Crucial CT2K16G4DFD832A (DDR4-3200 native CL22 16GBx2)
VGA:AMD Radeon Vega 3 Graphics (APU Onboard)
USB Sound:Steinberg Yamaha UR22 w/ iFi-Audio iPurifier3 B Type
Speaker:Yamaha NX-50
SSD1:Plextor PX-512M8SeG (512GB M.2 NVMe Gen3)
SSD2:Samsung SSD 860 QVO (1TB SATA)
HDD1:Seagate ST4000DM000 (4TB, 5980rpm)
LCD1:Iiyama ProLite B2888UHSU (28" 4K)
LCD2:Mitsubishi Diamondcrysta RDT233WLX (23" 1920x1080)
PSU:Antec MT-350 (350W 80PLUS)
Case:Antec MINUET 350

 

Corsair H100i RGB Platinumを装着したときの記事はこちらからどうぞ。