はてなブログへの記事の移行も済んだし、新天地で初めて投稿してみます。いろいろ自動でリンクを張ってくれたりするので、見ていてやっぱり楽しいです。
ASRock DeskMini A300を買ってから、Athlon 3000Gでいろいろ試しています。今回はGP500をプレイするのに使っているA10-7850Kを搭載したマシンと、Athlon 3000G、Ryzen 5 3400Gを比べていきたいと思います。
A10-7850Kは2014年発売のAMD第4世代APU。内蔵GPUは当時最強、MotoGP18なら、翌年IntelからリリースされたCore-i7 5775Cよりも描画パフォーマンスが良かったというCPUです。これにグラボを追加したら、第3世代Ryzen APUと勝負できるかなあと思ったので、ベンチマークを取ってみることに。それぞれのAPUの環境は以下の通り。
A10-7850K環境
マザー：MSI A78M-E35（BIOSアップデートでV2化済み）
メモリ：G.Skill F3-2133C9D-8GAB（DDR3-2133 CL9 4GBx2）
グラボ：Sapphire Radeon RX 470 8G GDDR5 Mining Quad UEFI
Ryzen 5 3400G環境
マザー：ASRock B450M STEEL LEGEND
メモリ：Crucial CT2K16G4DFD832A (DDR4-3200 CL22 16GBx2)
Athlon 3000G環境
マザー：ASRock A300M-STX (DeskMini A300)
メモリ：Crucial W4N3200CM-16G (DDR4-3200 CL22 16GBx2)
A10-7850Kに追加するグラボは去年、HDMI出力を追加した「例のグラボ」です。
さて、ベンチマークの結果ですが、拍子抜けの結果になりました。今回はFFXV Benchmark（フルHD高品質）とCinebench R15での測定です。
まず驚いたのは、APU単体の状態でのGPUのパフォーマンスはA10-7850KがAthlon 3000Gを上回る力を持っていたこと。FFXV BenchmarkではAthlon 3000Gのスコアを僅差で上回り、Cinebench R15のOpenGLではぶっちぎっています。ミドルレンジのAPUとローエンドのAPUとはいえ、5年以上の月日の差があるので、これはすごい。対Athlon 3000Gでは、GPUを追加するまでもなかった…。
CPU部分についても、Cinebench R15でA10-7850K（4コア）はAthlon 3000G（2コア）に肉薄。コア数に差がありますが、この2つはOSから見るとどちらも2コア4スレッド。それを考えると、この結果もなかなかすごいのではないでしょうか。
とはいえ、Ryzen 5 3400Gには全く敵いません。どのベンチマークも、ダブルスコアくらいの差をつけられています。さて、ここでグラボ追加の威力です。例のグラボはBIOSの変更でRX470にもRX580にもなるので、両方の状態で測定しました。
結果は、FFXV Benchmarkは3倍差でぶっちぎり。Cinebench R15のOpenGLでは、約5fps差まで追い上げました。パフォーマンス的に厳しいCPUでも、そこそこ性能があるGPUを追加すれば、かなり改善できることが分かりました。
そこで、これが実際のゲームになるとどうなるか…というところなのですが、描画はたぶん問題ないものの、やはりCPU部分が貧弱なため、コントローラーの入力への反応が若干鈍かったりします。
実は去年、MotoGP19をこのA10-7850K + RX580の状態でプレイしていたのですが、Ryzen 5 3600 + Geforce GTX 1070の環境に移ると操作への反応が明らかに早かったので、そういう印象をもちました。もちろんCPUもGPUも大幅にスペックが違うので、一概に言えない部分もあるのですが…。
それよりも、Athlon 3000Gの低スコアぶりが目立ってしまいました。CPUのシングルスレッドはそこそこ速いので、事務用の用途なら問題なさそうですが、ゲームやマルチメディア用途ではかなり厳しそうです。
まあ…Ryzen APUの本命はZen2になる第4世代と思っているので、それがリリースされるのを首を長くして待っていようと思います。
