以前、簡易水冷の AM4ブラケットを自作した続編です。Athlon 3000G がどこまでオーバークロックできるか試してみました。
これが、2WAY ベンチテーブルに搭載されているのですが、ラジエーターの位置はCPUの真上への固定で落ち着きました。なかなかコンパクトにまとまっていい感じです。グラフィックカードは例のグラボ(RX580相当)を取り付けました。
さて、OCの設定ですが、試行錯誤していくうちに 1.55V で 4.2GHz まで到達できました。コア電圧の設定は普通の画面ではなく、「External Voltage Settings and Load-Line Calibration」の中にある設定で行う必要がありました。SoC電圧も 0.0125V オフセットで上昇させています。
この状態でベンチマークを実行し、ストック状態と比較したグラフがこちらです。Cinebench R20 を実行するときには HWMonitor で温度の測定も行いました。
ベンチマーク環境
OS:Windows 10 Pro 64bit
Motherboard:ASRock B450M Steel Legend (AMD B450 Chipset)
CPU:AMD Athlon 3000G
CPU Cooler:Cooler Master Seidon 120XL 改
RAM:CFD W4U2666PS-8G (DDR4-2666 CL16 8GBx2)
VGA:Sapphire Radeon RX 470 8G GDDR5 Mining Quad UEFI (RX580 2048SP化済)
SSD:Intel SSD 660p SSDPEKNW512G8XT (512GB M.2 NVMe Gen3)
PSU:玄人志向 KRPW-P630W/85+ (630W 80PLUS Bronze)
Case:長尾製作所 SMZ-2WBT-ATX
FFXVベンチマーク以外は順当な伸びを見せています。Cinebench は R20 も R15 もそこそこ素晴らしい性能に変化しました。R15 のシングルに至っては、Core i7-4770K を超えるスコアをマークしています。
ベンチマーク中の温度についても、OC状態で 71℃ と、簡易水冷の効果が出ているようです。1.55V も印可しているので、恐るおそるの OC でしたが、温度的にはまだまだ大丈夫そうです。
今は Ryzen 9 3900X を搭載しているサブ機を差し置いて、こちらの PC で MotoGP20 を楽しんでおります。スタート直後など、集団が団子状態になったときは一瞬カクつきますが、団子を抜け出せば問題なくプレイできる程度の性能になりました。どちらかというとグラボが足を引っ張っていて、CPUには余裕があるようです。
以前、一時的に Athlon 3000G をメイン機で使用していたときは、CPUクーラーには BIG Shuriken を使い、1.45V で 4.05GHz にして使っていました。そこから考えると、+0.1V 印可できるようになって、150MHz 高いクロックで安定させられるようになったのは、いい収穫になったと思います。