A6-9500 をせっかく購入したので、Athlon 3000G と Pentium G3258 と比較してみたいと思います。Athlon 3000G はメモリテストも兼ねて、シングルチャネルとデュアルチャネルの両方で測定しました。それぞれのスペックはこちら。
3000G | A6-9500 | G3258 | |
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メーカー | AMD | AMD | Intel |
コア世代 | Zen | Excavator | Haswell |
コア/スレッド | 2/4 | 2/2 | 2/2 |
CPUクロック | 3.5GHz | 3.5GHz | 3.2GHz |
GPU | Radeon Vega 3 | Radeon R5 | HD Graphics |
GPUクロック | 1100MHz | 1029MHz | 1100MHz |
・Athlon 3000G、A6-9500のベンチマーク環境
Motherboard: ASRock A300M-STX (DeskMini A300)
RAM(Dual): Crucial CT2K16G4SFD832A (DDR4 16GBx2)
RAM(Single): Kingston CBD26D4S9S8ME-8 (DDR4 8GBx1)
SSD: Crucial P1 CT500P1SSD8 (500GB M.2 NVMe Gen3)
・Pentium G3258のベンチマーク環境
Motherboard: Shuttle XH97V
RAM: Samsung M471B5273DH0-CK0 (DDR3 4GBx2)
SSD: I-O Data SSDN-ST30P (30GB SATA)
今回使用したベンチマークソフトは、Cinebench R15 と PCMark 8 の Work ベンチです。非力なCPUなので、比較的軽量なベンチマークソフトを選びました。PCMark 8 の Work ベンチから表計算(Libre Office Calc) の項目も比較してみます。
まず Cinebench R15 はシングルチャネルが強い説、ここでも実証です。どちらも同じメモリスピードですが、やっぱりCPUテストではシングルチャネルがちょっとだけ速い。
それにしても結果は三者三様で、OpenGLが強い A6-9500、まんべんなく力を発揮する Athlon 3000G、シングルスレッドが強い Pentium G3258 という結果になりました。Pentium G3258は2014年、A6-9500は2018年、Athlon 3000Gは2019年の発売なので、Pentium G3258がけっこう頑張っている印象です。
PCMark 8 は、Athlon 3000Gが一人勝ち。残りの2つのCPUでは、OpenCL を利用する Accelarated テストでは A6-9500 が優勢、CPUだけで測定する Conventional テストでは Pentium G3258 が優勢となりました。
ベンチマークを終えてみて、前世代の Pentium G3258 がかなり頑張っている印象でした。Haswell世代のCPUですが、さすがIntelといったところでしょうか。同じく前世代の A6-9500 は、数値以上に厳しいなと感じる場面がありました。Bulldozer系コアのCPUの弱点が現れてしまっていた印象です。
Athlon 3000G はやっぱり強かった。さすが Zen世代です。ローエンドにZen2世代のCPUが出てくるのが楽しみな結果になりました。
あとメモリに関しては、オフィス系ソフトのようなCPU処理中心の用途なら、シングルチャネルの方が少し速いみたいです。そんな用途なら、CL値が速いメモリ1枚で構成するのもアリなのかもしれません。
ベンチマークをたくさん回すのが大変でしたが、いろいろなことが分かって勉強になりました。とりあえずデュアルチャネル!ではないですね。