Ryzen 5 PRO 4650G でいろいろなベンチマークを走らせて遊んできましたが、とりあえず今回が最終回。最後は Ryzen 5 PRO 4650G に Radeon RX 550 を取り付け、グラフィックカードがある状態で、Ryzen 5 3600 との性能の比較をしたいと思います。
Ryzen 5 3600 | Ryzen 5 PRO 4650G | |
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コア | Matisse Zen2 (7nm) |
Renoir Zen2 (7nm) |
コア/スレッド | 6/12 | 6/12 |
CPUクロック | 3.6GHz 最大4.2GHz |
3.7GHz 最大4.2GHz |
L3キャッシュ | 32MB | 8MB |
今回実行するベンチマークは FFXVベンチマーク、FFXIVベンチマーク、ドラクエベンチマーク。重量級、中量級、軽量級のゲーム系ベンチマークをそろえました。さて、性能はどんな感じになるのか、早速確認してみます。
OS:Windows 10 Pro 64bit
Motherboard:ASRock X570M Pro4 (AMD X570 Chipset)
CPU Cooler:Cooler Master Seidon 120XL 改
RAM:G.Skill SniperX F4-3600C19D-16GSXWB (DDR4-3600 CL20 8GBx2)
GPU:PowerColor Radeon RX 550 2GB (Radeon RX 550)
SSD:Intel SSD 660p SSDPEKNW512G8XT (512GB M.2 NVMe Gen3)
PSU:玄人志向 KRPW-P630W/85+ (630W 80PLUS Bronze)
Case:長尾製作所 SMZ-2WBT-ATX
Ryzen 5 3600 のセッティング
CPU:Precision Boost Overdrive 有効 (+200MHz)
RAM:DDR4-3600 CL20
Ryzen 5 PRO 4650G のセッティング
CPU:Precision Boost Overdrive 標準設定 (+100MHz)
RAM:DDR4-3600 CL20
GPU:VRAM 2GB
なんだかバラバラの結果になりましたが、よく見てみると、重量級のベンチマークになるほど Ryzen 5 PRO 4650G の性能がよくなっていることが分かります。
もう少し詳しく見てみましょう。Ryzen 5 PRO 4650G 単体と、RX550 搭載時のスコアを比べると、FFXIVベンチとドラクエベンチでは RX550 を搭載している方が有利になっています。ところが、FFXVベンチでは単体状態の方が逆転。
続いて、Ryzen 5 3600 と Ryzen 5 PRO 4650G に RX550 搭載時のスコアを比べると、ドラクエベンチでは Ryzen 5 3600 の勝ち、FFXIVベンチではほぼ同点、FFXVベンチでは Ryzen 5 PRO 4650G の勝ち。重量級のベンチマークになるほど Ryzen 5 PRO 4650G が有利な結果になりました。
Renoir のコアは、3次キャッシュは小さいものの、IOダイを統合したことで、同じ Zen2 世代のMatisse よりもCPUの効率は上がっているようです。CPU も GPU も重い負荷がかかるほど性能が発揮できています。
ベンチマークによって順位が変わる、面白い比較になりました。消費電力が小さいので、価格がこなれてきたら、B350 に Ryzen 5 3600 と GeForce GTX 1050 Ti なメイン機を B550 と Ryzen 5 PRO 4750G に置き換えるのも良さそうです。