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元・GP500 Physics 開発ブログです。

MasterAir G200P のファンを Noctua に変えました

DeskMini A300 に取り付けた Cooler Master MasterAir G200P のファンが少しうるさい問題。そして、DeskMini A300 からはファンのLEDの電源が取れないので、光らない。どうせ光らないのなら静かなファンに変えてしまえ!ということで、Noctuaのファンを買ってきました。

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買ってきたのは、Noctua NF-A9x14 PWM。厚さ14mm、92mm角のファンです。4pinでPWM制御に対応です。Flow Acceleration Channelsなるデザインを採用し、羽根の周りの空気の流れを整え、風をまっすぐに押し出してくれるそうです。あと、ベアリングも油圧型でいいものを使っているみたい。

それでは、ファンのスペックを比較してみます。

  NF-A9x14 PWM  MasterAir G200P 添付ファン 
寸法 (Dimention)  92 x 92 x 14 mm  92 x 92 x 15.4 mm 
回転数 (Rotational Speed)  2200 rpm  2600 rpm 
流量 (Airflow)  50.5 m³/h (29.7 CFM)  35.5 CFM (60.3 m³/h)
静圧(Static Pressure)   1.64 mmH2 2.4 mmH2
平均故障時間 (MTTF)  150,000 時間  40,000 時間 

改めて確認すると MTTF 15万時間ってなんだよ!という感じですが、これがNoctuaの技術力! スペック上は NF-A9x14 PWM が MTTF 以外のすべての項目で MasterAir G200P の添付ファンを下回っていますが、はたしてちゃんと冷やせるのでしょうか? ファンを交換し、ベンチマークで確認します。

ファンの交換はなにも悩むことなく、一瞬で完了しました。LEDのケーブルがない分、配線も楽でした。

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ベンチマークはこちらの環境で行います。 
CPUAMD Athlon 3000G
Motherboard: ASRock A300M-STX (DeskMini A300)
RAM: Crucial CT2K16G4SFD832A (DDR4 16GBx2)
SSD: Crucial P1 CT500P1SSD8 (500GB M.2 NVMe Gen3)

この環境でファイナルファンタジーXVベンチマーク と HWMonitor を同時に実行し、ベンチマーク終了後に HWMonitor の CPU温度 と ファンの回転数 の最大値を比較します。UEFIのファンコンは Standard Mode で測定します。その結果がこちら。

  NF-A9x14 PWM  MasterAir G200P 添付ファン 
FFXVスコア 1645  1644 
CPU温度 65℃  61℃ 
ファン回転数  1681 rpm  1836 rpm 

FFXVベンチマークのスコアの差はほぼなし。CPU温度は4℃高くなりましたが、ファンの回転数は150rpmほど抑えることができました。実際、静かです。アイドル時は耳をくっつけたりしない限り、ほぼ無音です。

Ryzen 5 3400G など、もっと高性能なCPUでは冷却が間に合わなくなって性能が下がってしまう可能性もありますが、ファンの回転数にまだ余裕があるので、ファンコンや cTDP の設定をきちんと詰めれば問題はなさそうな気もします。

これなら最初から Noctua NH-L9a-AM4 を買った方が良かった気もしますが、MasterAir G200P と Noctuaファンの組み合わせのメリットをあえて挙げるなら、CPUを交換するときにマザーボードを外す必要がないところでしょうか。そもそも組立が簡単な DeskMini A300 なので、これがメリットになるかは微妙ですが…。

Noctuaが20mm厚のファンを作ってくれたら、DeskMini 最強のCPUクーラーができあがりそうな気がするんだけどな。商品開発してくれないかな。