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元・GP500 Physics 開発ブログです。

超スリムな SilverStone ML08 に Ryzen 5 3600 と GTX 1070 を搭載!

職場から DeskMini A300 と入れ替わった Ryzen 5 3600 と Gigabyte GA-AB350N-Gaming WIFI が帰ってきました。SilverStone の SST-ML08B-H を使って新たなメイン機をつくることにしました。

さて、まずは SilverStone SST-ML08B-H の外観と各部の写真から。幅 9cm で超スリムな Mini-ITX 対応のケースですが、ライザーカードを使うことで、フルハイトのグラフィックカードが増設できますノートPC用の光学ドライブが搭載できるのもポイントで、限られたサイズ内で拡張性は抜群です。

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さて、まずは電源の搭載から。電源はSFXのものが必要なので、ケースと同じ SilverStone の SST-SF45SF V3 を準備しました。電源容量的には少し安い 300W でも良さそうでしたが、電源容量が 450W 以上ないと、8ピンの電源入力が必要なグラフィックカードが使えないので注意が必要です。

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続いて、マザーボードを装着します。Gigabyte GA-AB350N-Gaming WIFI は普通の Mini-ITX マザーボードなので、特に気にする点もなく、普通に装着することができました。マザーボード裏にある SSD 用の M.2 スロットもメンテナンスホールからアクセスできるので、SSD の交換もしやすそうです。

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続いて、グラフィックカードの取り付けです。ケースの背面に取り付けます。ライザーカードをマザーボードに装着して組み立てます。ライザーカードはケースにネジ止めしているので、強度の心配はありません。

グラフィックカードの交換は簡単です。Radeon RX 550 をいったん装着した後、ショート基板の GeForce GTX 1070 に交換しました。8ピンの電源ケーブルを通す穴もちゃんとついているので、難なく配線できました。

ショート基板のグラフィックカードを使用するのがミソで、長さが 20cm 以内のグラフィックカードを取り付けると、3.5インチHDD の搭載スペースが生まれます。3.5インチHDD をあきらめれば、33cmの長さまでのグラフィックカードが使えます。

この3.5インチHDDの搭載スペースが素晴らしい出来で、装着すると SATAコネクタがケース表側に顔を出します。このおかげで、マザーボード側のコネクタには 30cm程度の SATAケーブルで十分届きます。

HDD の固定には、最初は付属のネジを使ったのですが、あとで親和産業の振動吸収ワッシャー付きインチネジと、高性能制振ワッシャーの組み合わせに交換しました。ネジ - ケース - ワッシャー - HDD の順ではさみます。寿命に影響する HDD の振動対策は大切です。

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続いて、光学ドライブと 2.5インチドライブを取り付けます。光学ドライブの取り付けはとても簡単。フロントからドライブを押し込んで、上についているレバーでパチンと止めるだけです。パナソニック製ドライブが久々にメイン機に搭載されました。

2.5インチドライブはもっと簡単で、ケースに準備されているトレーに差し込むだけ。発熱や振動のことを考えると、たぶん SSD 用です。最初は HDD を取り付けてみましたが、あとでSSDに交換しました。

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最後に CPUクーラーを取り付けます。とりあえず、手持ちの初代 BIG Shurikenをつけてみました。全高58mmで、このケースの仕様上入る最大のクーラーなのですが、めちゃくちゃ取り付けが難しかったです。

位置関係的に、フロントパネルにつながるスイッチなどのピンヘッダを先に接続しておかなければならないのですが、そうするとCPUの爪に固定するレバーが動かせない。そして、ヒートシンク付きの背が高いメモリが使えない。

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四苦八苦しながらなんとか取り付けできたのですが、SATAケーブルの抜き差しがしにくく、メンテナンス性が悪いし、これは考えもの。なんとかならないかと思い、BIG Shuriken を眺めていると、少し高さに余裕があることが判明。あと5mm、63mmまでならなんとかなりそうな雰囲気です。

そこで目をつけたのが、BIG Shuriken3。初代よりも少し大きくなって全高69mmなのですが、取り付けはネジ止め式で取り付けやすそうだし、センターがずれていて背が高いメモリも取り付けできるようになるということで、早速購入。

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とりあえず CPUの上に乗せて、様子を確認します。やっぱり上に6mmくらいはみ出てしまいます。ここで、冷却ファンを初代 BIG Shuriken のものに交換します。BIG Shuriken3 のファンは厚さ17mm ですが、初代 BIG Shuriken のファンは 12mm なのです。

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ファンが5mm 薄くなったことで、CPUクーラーの全高は64mmに。1mmくらいはみ出しているだけです。1mmくらいなら、気合いでなんとかなるはずです。CPUクーラーをきちんと取り付けていきます。

センターがずれてオフセットしているおかげで、フロントパネルのピンヘッダやSATAコネクタ、そしてメモリスロットの上空が開けました。これならメンテナンスしやすいです。G.Skill の OCメモリも無事装着することができ、大成功です。

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そして最後、ケースの蓋を閉めていきます。ゆっくり慎重に、様子を確認しながら閉めていきます。するとどうでしょう、ちゃんと入りました! ヒートシンクは少しゆがんでいるでしょうが、見た目はぴったり入っているように見えます

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最後に、ハンドルとスタンドをつけて完成です。どこかに持って行くわけではないですが、少し移動させるときにハンドルがすごく便利です。

Gigabyte GA-AB350N-Gaming WIFI は、すでに Windows10 のライセンス認証が通っているPCで使用していたため、旧メインPCの ASRock B450 Steel Legend からの環境移行も SSD を差し替えるだけで OK でした。

夏に向けては SSD が発熱しやすい Plextor PX-512M8SeG なのが少し気がかりなのですが、それを除けば満足な環境ができたと思います。しばらく、このPCと付き合っていこうと思います。


メイン機の状況 備忘録

OS:Windows 10 Pro 64bit
Motherboard:Gigabyte GA-AB350N-Gaming WIFI (AMD B350 Chipset)
CPU:AMD Ryzen 5 3600 
CPU Cooler:Scythe BIG Shuriken3 
RAM:G.Skill SniperX F4-3600C19D-16GSXWB (DDR4-3600 CL20 8GBx2)
VGA:Gigabyte GV-N1070IXOC-8GD (GeForce GTX 1070)
USB Sound:Steinberg Yamaha UR22 w/ iFi-Audio iPurifier3 B Type
Speaker:Yamaha NX-50
SSD1:Plextor PX-512M8SeG (512GB M.2 NVMe Gen3)
SSD2:Samsung SSD 860 QVO (1TB SATA)
HDD1:Seagate ST4000DM000 (4TB, 5980rpm)
BD:Panasonic UJ-240 (BD-RE, DVD-RW, CD-RW
LCD1:EIZO FlexScan EV2785 (27" 4K 60Hz) 
LCD2:LG UltraGear 27GL83A-B (27" WQHD 144Hz)
PSU:SilverStone SST-SF45SF V3 (450W 80PLUS Bronze)
Case:SilverStone SST-ML08B-H