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元・GP500 Physics 開発ブログです。

Ryzen 9 3900X 低電力駆動編。

勢いで買ってしまった Ryzen 9 3900X。消費電力が高い。特にアイドル時の消費電力が高い。これを常用するのはちょっと気が引ける…ということで、消費電力が減る方向に調整してみました。どの程度まで消費電力が減って性能はどこまで下がるのか…? 今回はいきなり結果から。

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まず試したのは、オフセット電圧を下げること。B450M Steel Legend (UEFI 2.50)は-0.1Vまでしかできないのですが、その状態でなんと定格のスコアをほとんど上回る結果に。これには驚きました。多分定格状態では発熱が多すぎて性能が下げられていたということでしょう。

100℃を超えることもあった温度は高くても91℃、ほとんどの場合において80℃台中盤から後半をキープしていました。高負荷時の消費電力も、280Wくらいから260Wくらいへ。でもアイドル時の消費電力は依然90W前後をうろうろしています。ここまではRyzen Balancedな電力プロファイルを使っていましたが、たぶんこれがあやしい。

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そこで、Windowsの電力プロファイルを変更し、Windowsの省電力プロファイルに変更しました。RyzenのプロファイルよりもWindowsのプロファイルの方が消費電力が下がりました。CinebenchのシングルスレッドのスコアやTMPGEncのフィルターありのH.264エンコードRyzen 5 3600(@4.15GHz)を下回りますが、マルチコア性能を生かすCinebenchのマルチコアのスコアやTMPGEncのH.265エンコードではまだまだ十分な性能です。

iTunesで曲を流す程度のときの消費電力は70W~80W台。Ryzen 5 3600(@4.15GHz)よりも数W高い程度に収まっています。定格ではこれだけで100Wに達していたので、かなり消費電力を削減できたと思います。アイドル時の消費電力は70Wを下回ることもあり、こちらもRyzen 5 3600(@4.15GHz)とほぼ同等となりました。

性能が抑えられているとはいえこれでも十分すぎるので、しばらくはこの設定で常用してみようと思います。高負荷時にCryorig H5 Universalのファンがフル回転しているので、Noctuaのファンに換装する予定です。UEFIの奥の方にまだまだ試していない設定がたくさんあるようなので、いろいろ試していこうと思います。初めての「X」付きRyzen、なかなか奥深くて一筋縄ではいかないです。

 

近い記事はこちらにあります→Ryzen 9 3900X を 65W で動かしてみた